ブレイド相手では鋭く尖り無慈悲に四肢を貫くのに、女性陣には徹底して艶かしく絡み付く触手。これも様式美ってやつか。
セツナについて
ブレイドに能力を覚えられたあたりから噛ませ感がすごくなっていっている気がする。流石に速攻で沈んで終わりというわけではないようだが・・・。
能力は元々非常に強く、今後ロケットスレッドを越える加速が望めるならサイボーグ009みたいに擬似的な時間停止すらあり得てくるのに(上位互換のアークライトが無敵になっちゃうから流石に無いけど)、そもそもブラックバード以上のディーンドライブを滅多に使わないんだよな。負担とかを勝手に考慮しても異様に使用頻度が低い。全力出せない病か。
山田の能力
ビジュアルが禁書目録の上条さんと被るけど、どちらの手でも任意であらゆるエネルギーを防げるから優位性は山田のほうがずっと高そう。登場から覚醒まで100話も掛かった甲斐があるというものだな。山田本人に戦闘技能がないから総合的な戦闘力だと負けるだろうけど。
でも色々気になるところがあるから、山田にはまだ何かあるのかもしれない。以下かなり長くなる。
・どうやって拘束をぶっ壊したのか謎。
受け流した炎神の息吹で壊したのかもしれないが、あれがイージスを行使できる位置関係だったのかがやや怪しい。でもカフカに似たようなポーズで縛られたのも防げてたっぽいから意外といけてんのかなあ。
・眼の色が変わった。
そういえばカラーイラストに載ってるキャラの眼は、そいつの標準っぽい色だったり赤だったりでコロコロ変わってるんだよな。
例えば右天と梔は2巻4巻表紙が金眼でZEROⅡ表紙が赤眼だ。無論表紙以外のカラーイラストや、イヴなどの別キャラにも同じ事例が多数ある。山田もこの15巻だけでなく、遥か前に一度やっている。アルカもクローンの方が赤眼。
髪色はキャラガイドの標準項目に設定されているくらい厳密に決まっている一方で、目の配色の不定ぶりは昔から謎だった。もしかして何らかの体質持ちを区別しているのか?そういう線と仮定した場合は、強弱関係なく全ニードレスに現れる特徴と考えるのが妥当か。イベントの時アークライトが少年幼女たちに「ニードレスの素質がある」って瞬時に見分けてたのも一応説明がつくようになる。
でも作者のサイトのギャラリーのどれかで、吸血鬼をイメージして描いたとかで赤眼のブレイドがいたんだよなあ。山田はともかく他の連中はジョジョみたいなノリ配色説も強いか。
・白毫が無反応だった。
話の流れ的にその時のクルスが未熟だったせいって風にも見えるが、覚醒後も白毫使ったり覚えたがったりしてないあたり根本的に無理な可能性がある。仮にそうなら相当なイレギュラーだ。
考えられるのは、ドッペルゲンガーと同じ領域が必要か、クルスの能力と錯覚させるような仕掛けが働いているか、そもそもフラグメントではないって可能性くらいだが。取り敢えずスキャンが成立したから最後はないな。
・どういう理屈で防御しているのか不明。
念力ですらない(そもそも念力より優先される)未知の力とは一体。第五波動みたいなダークマター関連?まあブラックアウトインボークの扉とか、魔法同然の現象を伴う能力も多々あるけど。
・アークライトに開けられた傷がすぐに塞がっている。
イヴなら余裕で治せるが、ブレイド到着からクルスが白毫吸収の提案で額を見せるまでの流れに介入するタイミングが見えない。
これはさらなる能力というより、照山と同じくエデンズシードの効果か?聖痕があっても何らおかしくないレベルの能力だし。
・今巻中のキャラガイドでは未掲載。
イコールまだ何かあるかもしれないという予想。ただ無能力扱いのパシリ時代とは言えガイドでは誰よりも先に紹介済みだから、どの道載らない可能性はある。
・アルカがわざわざ「神の右手」と「神の左手」って左右を別物みたいに分けて話した。
単に「神の左手悪魔の右手」とかけた台詞の可能性も高い。左右どっちの手でもイージス出てるし。
・元ネタの方のイージスの盾はパワーアップ展開がある(メデューサの首を合成して石化効果付きのヤバい盾になる)らしい。
似たルーツを持つカンダタストリングも、単純な負荷では絶対切れないというある程度話に忠実な代物だし、後天的に新しい効果が付くのもあり得るか?
因みにこの盾を使ったのは女神アテナだそうだ。山田はもう完璧にそういう扱いか。
まあブレイドによると能力の名前や効力は保持者が覚醒した時本能で知れる真実らしいから、今発現しているシールドオブイージスの効果に間違いは無いだろうし、璃瑠とアークライトの絶対的な強さを正攻法で切り崩せる唯一のカードに君臨したことも変わりない。仮にこれが全てでも十分過ぎる戦力だろう。
ディスクのコーナー
しれっと触れられているが、いよいよ最終巻が近いようだ。流石にいつ終わるだとか、核心的なことは伏せられているが、計画的におまけページの配分を検討したりできる程度には目処が立っていると見える。まあ散々最終決戦と銘打たれているし、遂に現実的な勝算がある状態でアークライトに対峙したからもう思いっきり覚悟してるけど。ただ気がかりなのは、本作の場合謎と健在な敵が滅茶苦茶残ってることなんだよな。特に敵に関しては復活キャラすらいる一方で、本当に敵なのかわからないキャラがいたり、アークライトさえ倒せば誰が残ってようがまず終戦という側面があるので、いつ終わるのかかなり想像が付きにくい。
しかしテスタメン子ちゃんのお陰で、完結どころか最終決戦前にラスボスがロリコンで確定されてしまった。尤も他ならぬ本人が撒いた種だから受け入れるしかないがな。
ラストの人物
まず情報を揃えよう。
1.意図的に顔が伏せられている。
2.左天を君付けで呼べる(更に別人の可能性があるが、取り敢えず同一人物とする)。
3.重力攻撃が効かない。
4.常識的な服装をしている。
5.身長めっちゃ高い(よくあること)。
6.ヒゲが無いように見える。
順当に考えたら何らかの理屈でスーパー化したギドくらいしか思いつかないな。1は十中八九知ってるキャラ故にやることだし、ギドの方もそろそろ消息がわからないとおかしい段階だ。
あとギャグ調だったとは言え、1巻で照山のヴァルカンショックイグニションが直撃した時、背後の教会が瓦礫になるほどの衝撃だったのに何ともなかったんだよなあのじーさん。クルスの生存力にも明確な説明が付いた今、最低でも彼が相当な使い手なのは確定か?
他にはシメオン勢のおっさんキャラ、ハットフィールドとシュトロームが候補に入るが、2の左天君づけで軒並み撃沈する。シュトロームも立場上は格下らしいからな。あとシュトロームは4の服装も地味に厳しい。
璃瑠の正体
ここに来てすげー突飛な話だな。って最初思ったけど、1巻見直したら彼女の首に影の如く太い横線を引く描写が既に徹底されていた。後のほうではもう完璧にチョーカー。山田のレインレーザー弾きといい、後の展開に説得力を持たせる綿密さはいつもいつも感心させられる。
レーザー弾いてる描写の方は認識してた(今更読み返すまでもなく、あああったなこれって思った)けど、肝心の疑問は全く抱いてなかった。不覚を取った気分だ。
尤もどうしたって種明かしまで推理不可能な類だけど。
アークライトの正体
ブレイドと同じロリコンってことは、彼らのオリジナルであるキリストセカンドもほぼ確実にそういうことになるのではないか・・・。キリストセカンド時代以前の話って同氏の白砂村と関係があるらしいけど、そっち見たらモロにそんなノリだったりすんのかな。
あとブレイドが璃瑠のことババア呼ばわりしたってことは、恐らくアークライトにも多かれ少なかれ似た傾向があるってことで。難儀だな璃瑠様。
山田の女装について
確か始まったのが8巻の中盤辺りだから、じきに女装期間が彼の出演期間の5割を越えるな。
女装を続ける必要性こそもうなくなっているが、とっくにイヴ達を差し置いて作中最大のヒロインとなってしまった上、誰も男キャラとして見ないような辱めを幾重にも受けている(特に今巻は致命的なレベルのものが大量にある)し、ほぼ確実に5割越えまで突き抜けるだろう。最初はよくある一発ネタみたいな導入だった分、妙に感慨深いな。