歌もいいものが出てきて奇麗に終わった。タイトルからはどんなことをやらかしてしまうのかと不安でたまらなかったが、まさかここまで健闘すると元を知らずに想像できた人がいるのかどうか。これで1話も見なかった人も多々いるだろうからちょっと勿体ないことだ。
まあ一番惜しかったことは、原作買って読んだらあまりにも味気なくてのめり込む余地がなかった事だが。
何が不味いって、4コマなのにギャグ性が軽視されていること。これはアニメ版からでもなんとなく察せると思う。本作のギャグ描写は大半がゆるい笑いで、大きな起伏にする意図が基本的にない。それで根幹のシナリオがこの質素さだから、漫画としての見どころに欠ける。
一方でアニメの方は、今回みたいに歌やステージの描写があるだけじゃなくて、普通のシーンでも色気や演出がかなり徹底して増強されている。これによってシナリオの質素さが払拭され、短所である味気なさを十分にカバーできている。
まあ演出面については原作にやる気がないって言うより、そもそも歌と踊りの題材を4コマ漫画でやるには媒体的にキツすぎるということだと思うが。言い方を変えればアニメ化で化けた作品の典型。