漫画感想:サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR 第30話「最終章~二つの宇宙~」

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 ひっそりと掲載されてきた話がついに完結。一応全話付き合ったんだけど、なんというか、創作が超絶難航しただけの事はある、全編通してやけに壮大かつ非常にこんがらがった話だった。正直に言い換えると超展開とシュールな構図ばっかりでたまげたが、原作は元々こんな感じだったのかなあ?これ以前のシリーズは平成版アニメしか見てないからちょっとこういうノリは馴染めなかった。

 ラストは説明が無くなるから解釈が難しいけど、光の地球と闇の地球が入れ替わりで元の宇宙に戻り、歴史がリセットされ原作者を含めた全員がサイボーグ関連の運命は抜きで同じ時代に巡り会えたという感じのオチかな?唯一イワンだけいないけど、フランソワーズのものと思わしきラストの胎児が彼の暗示だろうか。

 評価としては、本作の主目的らしい「サイボーグ対神という構成でちゃんと収集を付け完結させる」ことばかり意識してる感じで、面白く読ませる気はいまいち感じられなかった。会話パートは超常的過ぎて置いてけぼりだし、バトルパートは戦略性希薄な真正面からのぶつかり合い(しかも負け気味)ばっかだったのはキツい。
 まあ善と悪という非常に石ノ森作品らしい締めくくりではあったし、曲がりなりにもハッピーエンドでいい感じの幕引きだったのは良かったと思う。