うーん、複雑な事情があるにはあったが、どちらかというと場所替え能力の使い方が下手くそだった故の光景と見るのが妥当な感じだったなあの予知は。お手軽急所のハーネストがある相手との多対一なら、必勝とまでは行かないものの大体は勝てるではないか。自らを固定して場所替えすれば相手を固定出来るところまで割り出していたのに、なんともツメが甘いことだ。
まあ戦闘の微妙さに関しては敵も似たようなもの。沙織は片方の能力が防衛向けじゃなかったので戦闘技能以前の問題もあったし、キカコは丸腰の人間として超射程の大砲を撃てる、要するに高い機動力・潜伏力と強力な狙撃を両立できるのが最大の強みなのに、何故か堂々と姿を晒して単独で近~中距離戦闘。この距離で戦うならあんな凝ったワイヤー機構の前に、銃でも持たせて攻撃の大味さを根本的に補うべきだったろう。
…この組織に戦闘関連のノウハウがちゃんとあるのか、些か心配になってくる。ワイヤーの使い方自体はサービスとして非常に魅力的だったので、そっちは完璧だと思われるが。曲がりなりにも少女を研究している機関なので、その辺は流石といったところか。
とまあ色々突っ込みどころが伺えるし、実際作中でもいくらか突かれたりしているので、そういう目線で見比べていくと小鳥も割としょうがない気がしてくる。無理がないとは言えないが、別にいいとは思えてくる。
次回はどうやら変人天才の叔父に鎮死剤の複製を頼むようだが、寿命の問題を解決してしまうと話があまりにも軽くなってしまうから、実現自体は恐らく相当かかるだろう。
果たしてどういう方向性ですんなり行かないかな?技術的に彼女らの現寿命までの完成が難しいか、どう足掻いても工面できない成分があるかってあたりが妥当だが。モノがモノだから両方でもおかしくないな。