漫画感想:ジョジョリオン 第5巻「杜王町『1901年』」

ジョジョリオン 5 (ジャンプコミックス)ジョジョリオン 5 (ジャンプコミックス)


 カツアゲロード編完結。イチョウの葉っぱの挙動が結構なんでもありだったから、正直ちょっとゴチャゴチャしてたな。部分部分は面白かったけど。

常秀の能力
 分解能力か。ネジが付いたポイントは、この段階の描写だと全て手近な関節部位。自動で防御っていうか、反射的に発動した場合はこういう箇所が優先されるのかな。
 あと射程距離か効果時間はやたら短いようだが、分解状態で効果が切れた場合は手近な有り合わせでテキトーにくっつくっぽいから逆に凶悪そう。幸いブチャラティのジッパーと違って、一般人でも見たり弄ったり出来るネジらしいので、ナットの保持さえ何とか出来れば誰でも乗り切れそうって感じはあるけど、今回のチンピラみたいに数点食らうと一気に危険だな。

 全体的に、幅はそこまで効かなそうだけど戦闘面では相当強そうな印象。それに一連の言動を見た感じ定助にはスタンドの発現自体ギリギリまで伏せそうだから、この先お互いでぶつかることがあったら定助が結構不利そうだな。でも常秀は常秀で、定助にも何かしらスタンドがあることを断片的に察しつつあるはずだから、これまでほど気軽にはケンカふっかけられないだろうけど。

聖なる遺体
 7部だとDioが施錠し損ねた関係で最終的にどうなったのか色々解釈が出来る状態だったが、その次で普通に結論が出るとはな。この場合はちゃんとルーシーが施錠してたということか。
 しかしラブトレインって最早完全に遺体自身の能力で、D4Cが関わってなくても発現できたのか。カツアゲロードの葉っぱも遺体の残り香みたいなものってことなのだろう。
 …でも、ラブトレイン使えるならDioは律儀に即シェルターへ行かないで、当面は後生大事に抱えてたほうがずっと良かった気がする。持ってれば頭が吹っ飛ぶ効果なんて除去できたと思うんだが。
 あとあのシェルターって、一度閉めたらスタンド込みで考慮しても数十年はまともに開ける手段がないみたいな話ではなかったか。そりゃまあクリームとか強烈なスタンドを知ってるとお笑い話ではあったし、Act4でもぶち破れそうだけど、なんか気軽にパッと開けたような描写で済まされてるのはちょっと納得行かないな。地下深くとはいえAct4に必要な馬も連れてないっぽいし。この辺りは繋ぎネタとしては微妙なものだと思う。

謎の変態
 マジでなんだこれは。流れ的にただの変質者より重要人物の可能性が高いっていうのがまた。
 次巻予告の煽り「見られていたのは康穂」を真に受けるとしたら、直前に彼女が見ていたのは東方家だから東方の人間って線も強そう。