賭博覇王伝 零 ギャン鬼編(9) (賭博覇王伝 零 (9))
帯の宣伝文句が「最高潮!」だったけど、この巻で一番期待してたのは決着だ。一応次巻でようやく決着っぽいが、次以降のエピソードはちょっと様子見しちゃうかも。伸び具合が厳しくなってきた。
解答ルートによって正解の部屋が変わっているのは、やっぱり地下で繋がってて同じ空間に行き着くみたいなオチかな。井戸のシーンでもタツキが似たようなことを言ってるけど、秘密の地下空間なんて掘れば入り口はどうとでもなるんだよね。秘密裏の工事になるから建築難易度はどんどん高くなるけど。あるいは微香微光って解釈が間違ってるってあたりか。
タツキが隠したメモは何だろ。その際に貴光を見たのは、単に悟られてないかが気になったか、貴光に対する小言が書かれていたのか。零の見つけたルートが明確に佐和子宛てだったから、後者かな。このシーンのタツキは誰お前ってレベルでテンション下がってるからいまいち重要度が掴めないが、謎解きと直接は関係なくて、オチの色付けに使うものと予想。というかこの段階で判断材料を後出しするわけ無いよな。 いややりかねないな。
岡島専務は今回の件で容疑者から外れるとして、現状一番怪しいのは貴光だな。彼はこの期に及んで勝負だの権利だのバリケードだの言って、リソースの大半を割いてまで他グループを排除した。これは彼にとってこの一件は未だに宝探しが中心で、喜十郎救出は二の次としか解釈しようがない。
赤の他人の末崎でさえ一応はもう喜十郎救出だけを見てるのに、血が繋がってる貴光が宝宝って、そういうフリして迷宮入りを狙ってる犯人ってオチとかじゃなかったら逆に救えない。
しかしなんか、零より喜十郎の方が数段強い気がしてならない。ついに天才認定までされちゃってるし。これで彼が在全に敵対する動機があったら零の立場が食われたりするんじゃなかろうか。アカギという前例が存在するし、結構ありそうでちょっと心配だ。