漫画感想:スティール・ボール・ラン 第24巻(最終巻)「星条旗よ 永遠なれ」

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)

 読み終えた。

勝ち方
 6部に近いな。メイン勢が追い詰め、それに後押しされた本来戦力外のキャラがとどめを刺す。
 呆気無いようだったけど、ジョニィ戦によるダメージが事実上の決定打になったようだからまあ納得かな。

Dio
 スタンドだけじゃなくて、戦闘における応酬にも1部と3部で見られた要素が入り交じっていた。時を止めたのに攻撃されそうになったり、ガソリン撒いたり。致命的なダメージを避けるために体を切断したり、生首が登場したり。この辺はかなり意識して組み込んでる気がする。本来のDioの最期も横に真っ二つ(3部だと縦に真っ二つ)とかだったし。

シェルター
 初回は気付かなかったが、読み直したら気づいた。スティーブンの解釈が間違っている。
 Dioはシェルターを施錠していない。彼が死亡するその時まで、シェルターは完全に開いている。駆動音なども一切書かれていない。

 ということはDioとスティーブン以外で結末に辿りつけた人物、つまりルーシーかジョニィが所有者ということになる。
 どっちだろう。棺の中はジャイロの遺体だと言っており、恐らく嘘ではないだろうが、聖なる遺体も一緒に入っている可能性は否定出来ない。

総評
 やっぱりラスボス自体は大統領で、Dioは大統領の攻撃の一部って感じの扱いに思えた。大統領倒してそれでバトル終了でも良かったと思う。
 ラストはバトルよりレースをもっと突き詰めて欲しかったなあ。作品タイトルにもなってるレースなわけで、当然行く末には興味があったのに、メインキャラ皆無という全然興味をそそらないオチになってしまったのはかなり残念。
 まあ部分部分は楽しめる終わり方だったかな。ラストの見開きページはいつも爽やかでいいね。今回は1部を思い出させる構図というのがまた。