アニメ感想:ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 第27話「『クヌム神』のオインゴと『トト神』のボインゴ」

 「病院はまだかな~」とか言い出しちゃう新機軸の承太郎。知っていたけどいざ声が付くと想像以上に笑える内容だった。しかもまさかのキャラソン付き (明らかに通常のED主題歌とは別に用意された曲で、ボーカリストがキャラ名義なのでキャラソンと解釈。)。欲しいってわけではないけど、本作のキャラソンってジョースター一行とか1部2部含めた他のキャラにはあったっけ…?取り敢えず、制作側の謎の気合が満ち溢れていたのは間違いない。

 オインゴのスペックは何度見ても普通に高い。オレンジ爆弾のクオリティは作成時間も考えたら職人芸としか言いようが無いし、作中で謎のブームを迎えているらしいタバコ芸の再現もまぐれにしたって驚くべきレベルだ。極めつけに兄弟としての信頼関係は完璧。DIO側に付いてることを除けば、短所らしい短所は顔がムカつくというだけで知らないやつを殴るダメな実行力くらい。いや結構致命的かこれ。内気なボインゴだけでなく、彼もまた兄弟愛以外の優しさも持てるように成長する必要があったのかもしれない。

 ボインゴのトト神は、「予知を知った者がそれを参考に動く」ことも計算に入った上での完全な結果を出力しているため、絶対に覆せないということになっている。危険な予知が見えたら受け入れる覚悟を決めるか、自分に都合がいい形で全く同じ光景を作る努力をするしかないタイプの予知。…まあ、当の承太郎は後者の努力なんて1ミリもしなかったのだが。要はそれで十分なくらいの豪運がこの時の彼にはあったという話。ポルナレフ達の中での風評を僅かに落とした気はするが。