ラストでようやくアートの根本的な動機。彼はモラルに射殺されたはずが再登場、という段階からおかしかったので、撃たれたショックで変なのこじらせたようにも見えたが、ある意味そういう解釈でもいいのかもしれないこれは。
白い爆発については、見たまんまはじめちゃんと逆の能力だったか。正体がアートの弟のスキルなのはやはりだったが。
で、その時撃たれていたナイスは、変態のモラルによってスキルの心臓を移植されて助かったと。そしてあの兄弟はミニマムの発動に関わる器官が心臓だったため、結果的にナイスがエゴのミニマムも手に入れていた、ということか。
この後の時系列でナイスくんは1期最終話と前回で2度も殺られたと見せかけて復活しているが、エゴのミニマムの方も心臓に関わるダメージに限っては無効化出来たということなのかな。最後に能力捨てて投身したアートが生きてたのは謎だけど…。虚無の直撃すらすぐには効かない身だったから無駄だったか？或いはエゴの効果が再び当たっていたか。刑期が半年と非常に軽かったのは、大半の責任がフリーマム陣営に追求されたということだろう。唯一警察のおっさんだけは死亡のまま揺るがなかったようだが…まあ想像よりはずっと円満な空気で終わって良かった。
全体としては、1クール目にモラルという大ボスを出して倒すことで、見た目それなりにオチをつけちゃったのがかなり痛いと思う。一応ナイスがアートに撃たれて終わりだったり、はじめちゃんの虚無の片鱗が出ていたりという消化不良感は出されていたが、ハッキリ言って投げっぱの描写ってアニメじゃよくあるからな…。
結果的にReの方は「分割2クールものの後編」じゃなくて、「この期に及んで第2シリーズの2期をやる」かような誤解が少なからずあり、それで脱落してしまった人が多いんじゃないだろうか。本当はこっちのラストまで見て初めて全部片付く内容だったのに。
完全な前後編であることをもっと強調するか、頑張って分割抜きの2クールで展開したほうが良かったかもしれない。まあそもそも1期の反響がもっと良くて、無条件でこっちにも付き合う人が多ければ何も問題はなかったのだが…。根っこの本筋はちゃんとまとまってて、最後まで追えばしっかり面白かったのを見ると何だか勿体ないなーと思う。
