漫画感想:ムルシエラゴ 第5巻

今回の内容
 話そのものはスケールが小さめで、教団編の後片付けがメイン。教団解体後の元信者たちや、正式に引き取った凛子はどうなるのか?とか。

鍵村昭一
 刹那の思い出にすがるおじさん。パワー・異常性タイプ。結果的には大量殺人鬼だが、多分狂いすぎているだけで悪意はない。まあタチが悪い。
 彼が探し求める女の子は、最終的にひばりだと認識しており、黒湖もそう思ってひばりを現場に連れて行ったように見受けられるが、鍵村の判断力は皆無だし、例の出来事が何年前だったのかもいまいちはっきりしないので、合っているのかはよく分からない。少なくとも空や、これまでの被害者達ではない。

ひな子へのプレゼント
 厳密に何を貰ったのかが、終盤の実戦まで伏せられた代物。初期段階で分かるのは箱に入るサイズで、タイヤ痕が広めの感覚で2本付くもの。
 まあ、予想して当てられた人は普通にいるんじゃないだろうか。一般的にはジェット推進しない代物だけど、自転車なんかでも壁とか走る奴だからあまり関係ないし…。

姉妹丼
 勿論有言実行。おまけエピソードでも普通に来訪してるし、とりあえず仲は激しく良いらしい。

親子丼
 北上親子。母がひばりで娘が空。母は実質今回の依頼人。父は既に他界。案の定黒湖が徹底的に擦り寄る。
 …ひな子と凛子は流石にエロ展開から保護されてるから、こっちも今手を出すのは母だけだろう。

教団のその後
 洗脳事件は収束し、警察の介入もなかったため、信者たちは自由の身に。しかし元々行くアテがないような集まりだったため、多くはそのまま集団生活を続けて、なんとか仕事を探しているという。ただ、身分証がないような状態なので困窮しているらしい。
 そんな彼女らに、黒湖は自分直属の探偵部隊として働く案を打診。働き口としての不服はなく、最大の課題は練度や適正のようだけど、果たして今後どこまで頑張るだろうか。

洗脳の真実
 …前回のこれは黒湖の初黒星だったため、かなり真面目に受け取った記憶があるのだが、なんてことはない、千代に非難されることを恐れたという、クズな動機の演技だった。でも結局タコ殴りにされてなかったかな。意味ないよね。

凛子
 早くも戦闘員として働く。強い。相手が大男なので体躯的な不利さはあったけど、その大男の四肢をそれぞれ一撃で切断してるから、立派におかしい。
 っていうか、足に関しては投擲で切断してるんだよな。しかも床に伏せた体制からの投擲。投げたのは父の高周波ブレードとかじゃなくて、元々使ってた包丁っぽかったけど、やっぱりこの世界だと高周波どうこうとかあんまり必要ないのかな…。

玲子達の動向
 玲子は今回の表紙になっているが、登場は3ページほどだけ。この間一緒にいたフード男と一緒に、チンピラ集団をまとめて殺害。動機は不明。
 フード男は体が異常に頑強。フード被ってるだけの頭を金属バットで殴られたのに、バットの方が曲がったので、筋肉とかそういう分野の話ではない。鉄でも仕込んでる?握力も異常なので、サイボーグか何かにしか見えない。あと比較的慈悲深く、何かそうさせるような背景もあるらしい。

ひな子の自衛手段
 確かにSDなどのギャグ頭身になるのは、暴力行為に対する防御としては最強なのだけど、あからさまに常用してしまうとヒロイン性を犠牲にするから注意だ。