アニメ感想:寄生獣 セイの格率 第14話「利己的な遺伝子」

 笑顔スキル(威圧や煽りにしかなってないが)を習得した玲子と、新一の目線に立った論調で探偵の意見を一蹴したミギー。探偵の存在が急速にどうでも良くなってきた分、こういうパラサイト達の変容が象徴的な回。どちらの変化も感情の獲得による人間への歩み寄りが始まっていると言える。
 しかし感情が芽生えることがプラスになるとは当然限らない。ミギーに関しては着実に温和さが増してきているが、玲子の方は寧ろ振る舞いが悪化しそうなイメージしか湧かない…。彼女の笑いは全部根底に悪意があったしな。上手いこと共存の糸口になるのか、寧ろ凶悪な者が現れる一因になるのかは謎。