アニメ感想:失われた未来を求めて 第10話「残された時間」


 なんかゆいのリボンタイや私服の色指定ミスを疑うようなシーンがちらほらあった気がする。特にリボンタイは頻繁に変わってる。一応ゆいが2年カラーのリボンを付けることはあるけど、時間遡行直後に愛理の予備を借りた時だけだったはずだ。見た感じではゆい関連にしか確認できなかったので、何かしらの布石でワザと変えまくってる可能性も無くはないが…まあ一先ずは気にしないでおこう。
 作画的に重要な事を挙げるとすればOPかな。どうやら今回から冒頭部分のカプセルに入ってる人物が佳織からゆいに変わったようだ。これは完全に意図的。ちなみに原作でも進行に応じてOP映像が佳織主体からゆい主体のものに乗っ取られていくと聞く。というか前回からEDのボーカルもゆいに変わってるし、やはりヒロインは。

 今回はゆい視点で3周目以降をダイジェスト。事故は完全に回避しようとしたらより一層凄惨な内容になり、空手部の件では等価交換によって回避できることを実証している*1。これってつまり他の誰かが轢かれるしかないんじゃないのか。そもそも佳織が助かった未来でもゆいの時間遡行は成立しなくなるっていうのも今回から想像できて…。彼女にとって不吉な先行きだ。

 一方で高校時代の奏の好意はどんどんゆい側に傾く。過去2回あった佳織の告白シーンを見返すと遷移が露骨過ぎて面白い。しかもこれ、結果的に未来の奏がやらかしてることは「過去に美少女を送りつけて当時の自分を寝取らせる」ってわけで、これもまた奇っ怪すぎて笑わずにはいられない。佳織を救うための使者のはずが、佳織の最期の幸福を摘み取る刺客となりつつあるなんて皮肉が効き過ぎている。だが原作媒体的に考えても、この部分は最終的な結論に大きく関係しそう。きっと結末において重要な事柄に違いない。

 2話辺りで僅かに触れられていた眠り病の正体は、量子振動の影響を受けた人物の意識が別の時空に吹き飛ばされていたというのが真相らしい。基本的には波長が合う(運が悪い)人がかかっているが、ゆいの幽霊に触れたり、歴史改変と関わりが深まると発症率が高くなる。東ちゃんのシーンを見た感じ、幽霊に触れるのはほぼ即死。また幽霊は、ゆいがループするほど数が増えていく。

 この一連の現象はゆいちゃんが主要人物に助けを求めない理由でもあったらしい。奏達の誰かに打ち明けてしまうと、彼らが眠り病にかかる可能性が一気に上がる。その結果眠り病に落ちたら、その時点でゆいちゃんが時間遡行に至る未来がほぼ消えてしまい詰みとなる。将来比較的疎遠になるケニーですらここで倒れられると極めて不味いだろう。

 眠り病は重要そうでありながら本筋との接点がさっぱり分からない設定だったが、まあこれは中々納得な答えでは。「挑戦回数は有限」「強引な改変は通らない」とする制約としてよく機能していると思う。あと2~8話って実は2周目じゃなくて、既に何周か後の時間軸だったのかもな。幽霊が結構居たあたり。

 しかし、眠り病の発症リスクが滅茶苦茶高いことが確定した東ちゃんは可哀想だ。彼女って原作側の公式キャラ紹介によるとすげー不幸な娘らしいから、幽霊が増えてる後半の時間軸じゃ助かってる気がしない…。彼女抜きにしても無関係な被害者が出過ぎてるし、眠り病関連にも平穏なオチが来てくれないと辛い感じになったぞ。

  1. 既に2周目でも代わりに奏が怪我していたが。 []