びっくりするほど誰も報われないオチ。松太郎も令子も親方も、対戦相手の彼すらあんなラッキー勝ちで納得したのかどうか。永遠のライバルったって、下手すりゃこの先一生会わなそうじゃんあの2人…。令子先生についても、実は公式のキャラ紹介だと、将来的に松太郎との結婚が断言されているのだが、それを全く想像させない終わり方。
こうなった根源はというと、原作だとこの先巻き返していく展開がちゃんとあるのだが、アニメはそれを描く機会がないくせにこの時点の結果だけは忠実に再現してしまったということらしい。要するに深夜アニメでたまに見られる、ぶった斬りで締めた後音沙汰が無くなるケースと似たようなものか。…ああいうのは大抵ヒットへの期待半分でやってるものなので、本作の場合動機が謎になるが。
全体的には松太郎が大体クズキャラなばかりか、彼に限らず展開全体が怪奇的に映る回もやたら多かった。
「何らかの本命企画がお流れになった結果、冗談で立ち上げといた予備企画がうっかり通ってしまった」みたいな不本意アニメ化説が囁かれるとつい鵜呑みにしたくなるレベルの代物。実際採算以外の要素が本命じゃないとおかしい。
でも真面目な回は(ギャップもあってのことだが)結構見所あったし、曲がりなりにも半年かけたからにはもうちょっと実のある終わり方して欲しかったなあ。