漫画感想:NEEDLESS 第13巻

 ああ…表紙がおかしいな…しかし話はシリアスさが増す一方。

 今回で過去編は終わり、これまではおろか外伝作品でも殆ど出番がなかった(敵幹部の屋内会議シーンや、NEEDLESS1.5の冒頭で僅かに出た程度)BLACK SPOTの外、「街」へいよいよ進出する。触れ込みを見る限り、どうやらこれがNEEDLESS1最後の戦いになりそうだ。

 この街がまた素晴らしく別世界だ。2XXX年の日本が舞台なこと、BLACK SPOTではない非クレーター部分は普通の日本なことは始めから言われていた(アニメに至ってはほぼ毎話)が、さんざん荒野を見せつけられたあとではびっくりするほど異様に映る。
 たぶん狙ってやったんだろうな。見事にやられたよ。9巻の学園編といい、作者はキレ良く方向転換して新鮮さを引き出すのが上手いらしい。

 あと山田はいよいよ最後まで女装を解かない可能性が濃厚になったな。指名手配よりも、彼の歩を進めるための戦力がほぼ無くなってしまった点が大きい。
 13巻終了時点だと未央だけが付いて来るどうかという事態だ。殆ど寝返っていたような状態の彼女も、流石にアークライトを討つ戦いには加担しないだろう…しないよな?
 追加戦力として期待できる人材はもう照山くらいしか残ってなかったが、次巻予告からして最高に期待できなくなった(この漫画の場合めっちゃ悪そう=敵対者とは限らないが)。今後は少女部隊正式隊員としての身分が活動の生命線になると思う。
 …あ、よく考えたら隊員カード無いんだっけ。服装人相だけじゃちょっとキツいか?

 あとディスクのボディの話を少し。
 見ての通りな合法ロリ路線を極めんとしてるのは置いといて、ディスクに小学生の格好させようという構想はかなり前からあったようだ。10巻巻頭の見開きカラーページに全く同じコンセプトのロボが描かれている。名札の学年も同じ。どうやら3年生が至高らしい。