軽く様子見していたが、評判が良かったので慌てて購入。
15時間ほどのプレイで性質をひと通り把握した上、GB版の方もそこそこ覚えているつもりなので、その辺との相違点を書きたいと思う。
マップ・移動全般
- 見下ろし型2DマップからDQ8のような3Dマップになった。
殆どのマップは大幅に広くなったが、テリーの移動速度がかなり速い上、後述のルーラによりストレスは無い。
見下ろし視点と違いキャラの位置関係を覚えにくく、誰の台詞を既に聞いたか把握しておくのは面倒になったかも。段階的に人々の台詞が変わっていくのも醍醐味の一つなので、これはちょっと残念。 - 一度行った主要施設へはルーラで瞬時に飛べるようになった。ルーラを覚えるのはテリー自身なので、基本的にいつでも使える。
原作もショートカットはかなり工夫されていたが、ワープには敵わん。 - キャラのビジュアルが劇的に良くなった。見ていて楽しい。
DQ6やったこと無くても、剣士の正体が一目で分かるようにもなっちゃったけど。
モンスター
- ジョーカーではおなじみらしい「スカウトシステム」が加入の主軸に。
肉もスカウト成功率を上げられるアイテムとして続投。戦闘後に仲間になりたそうな目でこちらを見るのも健在。 - 配合のパターンが大幅に変わった。まあ、500体くらい増えたんだから当たり前。
- 配合の吟味が大幅に楽になった。
配合パターンや結果は瞬時に把握・切り替えができるし、ゲームが進めば生まれる子の性別とかも配合実行前の段階で自由にできる。これは快適。 - モンスターの保有可能数が驚異的に増えた。牧場空けとくの忘れて、誰を逃がすか迷う機会はなくなった。
冬眠は要らなくなったので削除された。 - 性格と野生値が削除された。
ダンジョン
- セーブ、帰還がほぼ無制限で可能に。
難易度下降とも言えるが、携帯ゲーとしてはこっちのほうが健全だと思う。
また、事前準備なしでダンジョンに入っても問題が無くなり、レベル上げやモンスターの調達が手軽になった。 - マップ構造が自然な形になり、冗長な広さのフロアも減った。
- エンカウントがシンボルエンカウント制に変更された。
その気になれば素の状態でも戦闘せずに最下層まで突き抜けられるし、探しているモンスターとエンカウントするのも簡単に。 - モンスターの分布が変わった。初めのうちは元の分布に新モンスターが継ぎ足されている感じ。
- 床落ちアイテムは触れるだけで勝手に拾われ、一切のウェイトがかからなくなった。
- BGMはアレンジ・追加されている。フィールド曲・戦闘曲は従来のノリを残しつつ大幅にクオリティアップしており素晴らしい。
ボス
ボスフロアの仕様が大きく変更された。
- 到達したらすぐにイベントに突入し、そのままボス戦へ。GB版にはマップの謎解きが必要なパターンもあったが、カット。
- 一部のボスが別のモンスターに変更されている。
モンスターは同一だが、イベントの内容が微妙に変わっているというものも。 - 戦闘後の加入がランダムのボスがいなくなった。
ランダムだったボスは絶対に加入するか、絶対に加入しないかに変更されている。大半は前者。
これによって意味が無くなったため、ボス戦中に肉やスカウトアタックは使えない。
アイテム・ゴールド
- アイテムの所持制限が無くなった上、同じアイテムは一枠にまとめられるようになった。
何を捨てるかで時間をつぶすことが無くなったし、ページ一面がやくそうで埋まったりしない。
そういう事情から道具預かり所も削除。 - 必要不可欠な出費が大幅に減った。序盤は肉なしでもあまり支障がないし、中断用アイテムで削除された。また、格闘場はFランク以降も無料で挑戦可能になった。
反面、武器や高級肉など、レアなものに出費する機会が増えていたり。結局は金欠へ…。 - 攻撃系の杖が削除された。
原作はテリーが直接攻撃に参加出来たが、今回はほぼ不可能になった。
代わりに、補助魔法の効果を持つアイテムが大量に増えた。ぶっちゃけこっちのほうが強力だったりする。
総評
これだけ挙がった時点でお察しだろうが、別ゲー。
どちらかというと、ヌルゲー方向の変化が著しいと言えるが、正直原作はストレスも多かった。数百時間規模でやるようなゲームだから、細かい不便が気になったものだ。
その点を踏まえれば嬉しい改変ぶりだと思った。追加モンスター集めも楽しいし、リメイクとしてはかなり理想的なものだろう。原作が好きだった人にもおすすめ出来る。