ゲーム感想:フシギセブン 体験版


西高科学部

 遂に体験版が出たと、フリーゲーム界隈で騒がれているのを目にしたので遊んでみた。作品・作者はこの件で初めて知った。
 体験版規模は1時間ちょっとでおおよそ遊びつくせる程度。

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 やってみた感じ、シナリオ・会話にかなり特化したゲーム。テイストは体験版段階だと著しくコメディ押し。でも雰囲気ゲー属性がちらほらある。
 とにかく会話が愉快過ぎるので退屈させない。どんな日常を送っていたらこんな切れ味鋭いテキストをここまで量産できるのか。システム部分も堅実かつクオリティ高めなので、ゲーム部分が邪魔、みたいなことは全く無い。

 イラストも含めて全体的にとっつきやすいので、人を選ばずにおすすめ出来そうなタイプ。いや、この作者さんが全体の話をどう作るタイプなのかは知らないから強くは言えないけど、取り敢えずこれだけ見た限りではそう思う。

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 システムの目玉はフリースペルシステム。
 主人公の特殊技という位置づけで登場し、「任意の9文字」の何かを唱えると、内容と状況に応じて何かが起こると言うもの。テキトーに入れても効果はない。役割は主に以下。

  • 敵が唱えた呪文を復唱し、自分の呪文として習得する。
  • 敵の真名を言い当てることで支配し、高いアドバンテージを得る。

 体験版上だと使用機会が少ないため、あまり突出した個性は出ていないが、応用は効きやすいからゲームが進むほど意味が出てくるはず。「かなり強いけど名前が特定しやすい敵」とか、いろんなパターンを用意する様子。
そして任意文字入力と言えば、周回プレイ等で事前に答えを知っていると早解きが出来たりするものだが、それを認めるなら結構えらいことになるかも?

 システムはフリースペルシステムと、全体の数値のデフレっぷりを除けばかなり普通のRPGだが、テンポが凄く良いのでサクサク戦えてストレスがない。
 あと戦闘BGMが傑作。タイトル画面のミステリアスな雰囲気からは想像もつかないレベルで間抜けな曲調のくせに、異様な中毒性がある。戦闘の楽しさはこれが相当ウェイト占めてる気がする。

 仕様面で言ったら文句なしだったので、とにかく期待が大きいが、一点、体験版の見切り発車感だけはちょっと気になった。お試し程度の扱いとしても不具合が多く、正直、体験版のバージョン1を通しプレイ前提で配布するのはかなり尚早に思えた。大分期間がかかってるそうだから焦りがあるんだろうか?
 凄いクオリティな代物になることはよく分かったので、正規版は是非とも満を持した状態で出して欲しい作品。リリース見込みは来年夏だそうだから、楽しみにしておこう。