クリアした。プレイ時間はゲーム内計測で36時間。…なんだかんだ、前作(41時間)に迫る勢いで時間掛かってる。
評価点
- 最序盤からダッシュが出来る。3人同時ジャンプが大変な問題をスマートにクリアする仕様なのも○。
- 本作はクッパ軍団の総出演もテーマになっており、ドンケツとかブルとか、ほとんど一発屋で終わっていた連中が多数再出演。
それと、最近再プッシュの動きがあるコクッパのキャラがいよいよ固まったのはかなり大きいと思う。 - カードシステムが中々良い。戦略性が広く、効果が壊れ過ぎでもない。バッジから正当に進化したと思う。
ただamiiboが絡んでいるのが不安だったが、これがないと役立たず、とかそういうことは全くなかった。 - ドデカクラフトは結構楽しい。少なくともこれまでの巨大化戦の中だと一番。
3は操作が辛く、4はやらされ感が辛かったが、今作はどちらも解消されたと思う。 - チュートリアルが超簡略化された。
問題点
- フィールドアクションがゴチャゴチャしすぎ。キャッチ、ドリル、グライダーは絶対ワンセットにまとめるべきだった。従来はちゃんとコンパクトにまとまっていたと思うのだが…。
- ショートカットを開通させても、道がマップに反映されない。
- やっぱり3ボタンの操作は大変。回避の時に思考や指が追いつかない。3のクッパ(X+Y)や、4の夢世界戦(A+スライドパッド)のように、変化球でも入力は2つまでがベスト。
ただしペーパーマリオ自体はかなり強いので、難易度が上がっているとまでは思わなかった。回復しない敵ならペーパー単騎で倒す手もあったし。 - シナリオが単純にクッパとの対決一本になっており、RPGシリーズの良さが半減。イエロースター以外オリキャラ無し (キノピコは初登場が「ペーパーマリオRPG」なので、出自で言ったら彼女もペーパー側のオリキャラだが。)。
ペーパーサイドのキャラが既にゲストの立ち位置なので、他に何か足すと内容がブレちゃう、というのはわかる。でも最近のペーパー側の流れがちらついて…。 - バトルチャレンジにアタックマスターとドデカクラフトはいらない。コンプする気をなくした。
と言うか、ボスバトルは含めちゃ駄目。強い装備が貰えるシステムなのに、何もかも終わった後でコンプじゃ遅い。 - ペーパールイージの扱いが雑。マリルイシリーズの性質上、彼に注目が集まるのは必然なのに本編未登場。サウンドテストのみの出演。
まあ、仲間にして4人操作にするのは絶対にNGだが、出すからには通常ルイージに引けをとらない扱いをしないといけない。そういう扱いづらさがあっての措置なのだろうけど。ただし、他に手がなかったとは言わせないが。 - クッパJr周りの展開が消化不良気味。当初はもっと本にフィーチャーした展開をする予定があった?パカパカクリボーもあんなオチでよかったんだろうか。
- ブラザー・トリオアタックのテンポが悪い。Excellentのリアクションがやけに長いし、ふっとびロケットのカウントダウンなんかも明らかに蛇足。使い込むほど気になる。トリオ導入のハンマーは完全カット可能なだけに惜しい。
総評
今作はキノコ王国を駆けまわる話なので、前作のマクラノ島や、スーパーペーパーマリオまでの旅行感・冒険感は求めないほうが良い。村は全部キノピオの集落なので、公式のキャラ紹介にいるキャラ以外で印象的な人物もほぼいない。ハナチャンくらいか?
ただ、いつものマリルイの掛け合いと、マイナーキャラも交えたクッパ軍団で面白さは保てている。
個人的に一番来たのはテンポ。ブラザーアタックExcellentの妙に長いリアクションや、多すぎて切り替えが面倒なフィールドアクションがストレスだった。どっちもなんとかして欲しかったなあ。
ゲームとして及第点以上だけど、過去作ほどじゃない…というよくあるパターン。力入れてる様子じゃなかったしこんなものか、という感じ。
ペーパーシリーズ含め、シリーズファンが買って後悔する出来ではないので、迷っているなら勧める。