ゲーム感想:世界樹と不思議のダンジョン

 スタッフロールを見た。ダンジョンRPGだと「チュートリアルが終わっただけ」と言われる領域だが、ここでは取り敢えず一区切りということで。
 プレイ時間は思い出きろく帳計測で22時間30分。無料DLCは好き放題に使ったので、それ抜きだったらもっとかかっていたと思う。

評価点

  1. 2軍以降のキャラ運用が楽しい
     世界樹寄りの仕様だが、採取以外で2軍以降のキャラをまともに使ったのは本作が初めて。ほっといてもどんどんレベルが上がって、1軍抜きでDOEも倒せる頼もしさになるのは中々面白かった。スキル割り振りや装備を自動で済ませられる点も良い。
  2. TP管理が簡単
     TPの概念が付いたらかなり面倒になるのでは、と思っていたのだが、この辺は杞憂だった。琥珀床を踏むことでどんどん回復できることと、AIが使うスキルを簡単に制限することが可能だったため。難易度的にはどうだろうって感じではあるが、アムリタも不自由しないレベルで拾えたし。
  3. BGMが良い
     従来の世界樹BGMのアレンジが結構多い様子だったが、その分いいとこ取りされている印象だった。曲の満足度は世界樹シリーズの中で上位かも。ただ、ずーっと緊迫感ある調子の曲が流れてるダンジョンは感心しなかったが。

問題点

 一言でまとめるとストレスの塊だった。

  1. テンポが悪すぎる
     本当にテストプレイしたのか?って感想が浮かんだほど。どこもかしこも演出が長すぎる。オプションで関連項目を全部押さえてもまだエフェクトとモーションが長い。投げ飛ばし系の技とか、部屋単位の状態異常技が使われた時とか酷い。本作はパーティ制のお陰で敵や罠の発生量が極めて多い為、それに関わる部分のテンポが尽く最低なのはとてつもないストレスだった。あまりに億劫だったから、プレイ出来たのに全く触らなかった日が3日以上あった。
     まあ「面倒過ぎてプレイしない日があった」なんて話はただの私事だが、「1000回遊べる」というキャッチフレーズをそのまま使ってきた以上、細部にもそうさせるための配慮が欲しかった。主観だとこれを1000回は絶対無理。
  2. DOEが鬱陶しい
     強さ自体は意外と大したことはない(2軍だけでも倒せる)のだが、FOEと違ってスルーが出来ず、必ず倒すか砦を放棄しないといけない。そのため常にダンジョン探索以外に注意を向けさせられてストレスになる。また「倒すのに状態異常が必要」という仕様も、非常に面倒だし世界観的な説得力もいまいち感じられなかった。まあ一定数倒すと当分湧かなくなる仕様があるので、こちらはテンポの話程致命的じゃなかったが。
  3. 双方でマッチしない仕様がある
     不思議のダンジョンの「アイテムロスト」と世界樹の「販売商品の素材在庫制」は互いに相性が悪いと思う。装備は店売りのものを買うのが基本で、+修正値も別に必須ではないので、今回のアイテムロストは金銭ダメージが中心となっている。大した喪失にはならず単にだるいだけ。
     そして素材在庫はひたすら面倒。「誰が何を落とすか調べる」ことと、「どのダンジョンで集めるか考える」ことをダンジョンRPGで強制されるのはかなり苦痛だった。「不思議のダンジョン」は高難易度ダンジョンに行けば大体何でもあったので、こういう思考はほとんど必要なかったからなあ…。「素材調達が大変ってことは、アイテムロストの喪失感上げてるってことじゃん」と言われたらそうかもしれないが、素材不足の品はたまたま素材を手に入れるか、上位の装備が先に解禁されることを当てにしていた(要するに面倒だから無視)から、多分個人的にはあんまり関係なかったと思う。

総評

 好意的に言い表すなら意欲作。元作品と比較した場合、どっちのシリーズと比べても面白くない内容だったが、将来性は感じた。あくまで独自のタイトルとしての話になるだろうが、もっと互いに持ち寄った要素の取捨選択を綿密に行い、かつテンポなどのブラッシュアップを徹底すれば光ると思う。次回があるならそこに期待。今作そのものは、筆者としてはおすすめ出来ないのが正直なところ。

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