発売から半月以上経っちゃったし、いい加減に感想を書こうと思う。
しかし語ろうにもまとまらないので、ただ言いたいことだけ片っ端から書く。話は大体不満要素に対してのそれが中心なので注意。WiiU版のずっと後にいずれ出るであろうスマブラ5作目に向けての文句。
この記事の投稿時点でのプレイ時間はゲーム内計測で176時間。特定のクリアゲッターのための放置プレイも入っているため、実際の操作時間は最大で150時間程度か。取り敢えず、やりこみ要素の終わりも飽きもまだまだ来ない。買ったのはDL版だが、それに相応しい長い付き合いが出来そう。
キャラクター・作品ネタ関連
カラーチェンジでキャラチェンジ
これは個人的にスマブラ4作目で最大の功績だと思う。これ程キャラゲーの満足度を劇的に充足してくれた要素はシリーズで始めてでは?
それに、色々なキャラに転用できる便利なキャラは今後のスマブラでも参戦が安泰に思えるのもデカい。完全に1体分のバランス調整で2体以上のキャラを出せるというのは開発的に凄くお得な話だ。そういう意味でも今後集中的に伸ばしていって欲しい要素。
ロゼッタとクッパJr.とコクッパ7人衆
参戦を確認した後に振り返ってみると、彼らは最近の作品でプッシュされていた。
ロゼッタはスーパーマリオ3Dワールドで突然のプレイアブル。クッパJr.はペーパーマリオやマリオ&ルイージRPG4で連続登場、しかもマリルイ4では隠しボス。コクッパ達はマリオカート8でまとめてレーサー化。あれらは前兆だったのだろうか?少なからずそういう意図があったかのように思う。次回作のキャラ予想はこういう動きにも着目したほうがいいのかも。
ルキナとブラックピットとドクターマリオ
今作の微改変コンパチ枠。…正直、カラーバリエーションとしてのキャラ変えが実装された今作だとかなり微妙。寧ろ、全キャラでクリアする系のクリアゲッターや、カスタム必殺技集めの存在を考えると邪魔でさえある。
第一、微改変コンパチと元キャラを両方使っていきたい人ってあんまりいないと思うんだよなあ。性能関係なしに好きなキャラの方だけ一方的に使うケースが大半かと。ドクターマリオだけ少し違う感じ?
別にこの3人が要らないってわけではない(寧ろルキナは原作から愛着もあって好き)。コクッパ達と同様に元キャラのカラーバリエーション程度で良かったという話。外見、声、アピールや勝利モーションといった、性能に影響しない点だけ差別化されていれば十分だった。
それに下手なコンパチって次回作じゃリストラ行きの可能性があるからなあ…。今回リュカやウルフはカラバリ候補にすらされなかった。
ブラピは出自上意地で残れそうな存在だし、ポンプの有無を取っ掛かりにしているドクターマリオも、これからルイージのように別キャラ路線を歩む余地が無くはないけど、ルキナはリュカウルフと同じでそういうの何もないから危ういと思う。
ワリオの技
何故か最大の必殺技であるショルダータックルが無くなっている。寧ろ投げ技と下スマッシュにワリオランドシェイクネタが来るくらいだと思ってたからかなり残念。使いやすいので性能的には文句ないのだが…。
ワリオランドシリーズにはそのまま転用できるレベルのネタがいっぱい転がってるんだから、ちゃんと拾ってほしいなあ。最近のワリオは冒険してないけど、それでワリオランドシリーズが無かったことになるわけじゃないし。
トゥーンリンクの盾
続投されたことは嬉しいが、どうして頑なにミラーシールドを持ってこないのだろう。別にリフレクター盾が欲しいとかじゃなくて、デザインの話。
勇者の盾はノーマルリンクのハイリアの盾とは違って露骨に外した配色だし、風のタクトのミラーシールドはシリーズの盾でもかなり格好いいから、この盾チョイスは残念度が高過ぎる。
彼の源流であるDXの「こどもリンク」に倣って初期武装になってる…ってわけでもないんだよね。剣の方は最終武器の完全版マスターソードだから。
アイスクライマー
3DS側の処理能力の都合で参戦が断念されたと公言されたらしい。実際スペックギリギリ感が散見されるから理由として十分頷ける。ピクミン3体すら相当絞られてるこの状態で、最大8キャラを60fpsなんて無理だ。いや、アイスクライマーでシンプルをやって、軍団戦にアイスクライマー軍団が採用される可能性がある場合、最大10キャラか?もっと無理だ。
ただ、ロゼッタとはまた違った方向性で尖った仕様だったし、何より希少な氷キャラ (こいつらやカスタム技抜きで凍結効果を出せるキャラって、ゲームウォッチのジャッジくらいしか思いつかない。Xならリュカもいたけど。)だった事を考えると中々惜しいかも。
まあ、逆に言えばスマブラ5なら出れるんじゃないだろうか。ハード性能以外でも、過去作では2人で延々と投げる技が猛威を奮ったと聞いているが、連続投げ自体が調整されて不可能になったため、変な顰蹙もないだろう。
Miiファイター
Miiが参戦なんてイメージ的には無粋に思えたが、見事に本作を盛り上げる確固たる存在になれている。
というか、使っててぶっちぎりで楽しいのはMiiファイター。単純に動かしやすいのと、KOまで狙える必殺技らしい必殺技を揃えやすいキャラなのがデカい。
ここまで使っていて楽しいと、フレンド以外のネット対戦で完全禁止なのが悔やまれる。Miiやカスタムキャラありのモードも欲しかったなあ。そりゃあニンテンドーオールスターを差し置いてMiiばっか使うのはなんか違うってところはあるし、絶対変な顔のMiiが溢れかえって魔境になることが容易に想像できるのは分かるけど、ゲームとして魅力的な存在なのは違いないと思う。
それとシリーズ恒例「謎のザコ敵軍団」の後釜として採用されたのも○。組手モードの空気がこれまでと決定的に違う。今回はお祭り騒ぎ感があって良い。
袋叩きにされると憎たらしくなるけど、まあ愛嬌の内だろう。連打系の技が充実していたりで、攻撃のクオリティが上がっているのは勘弁して欲しかったが…。
マジカント
題材的にはMOTHERステージの中で歴代屈指の秀逸さ。
まずこの舞台は夢や深層心理といった精神的なものがモチーフなので、シリーズの象徴的な存在を脈絡もなくいくらでも出せる。その一端が左上のシーン集だったり色々な構造物だったり。1,2に共通して登場する地名なため引き出しも多い。
ただ、役物のフライングマンはちょっと調整不足。動きは面白いけど、味方につけるのが簡単すぎな割に強すぎる。出待ちみたいなテクニックが出てくるのもあんまり褒められたものじゃない。
まあ、前作のニューポークシティよりは遥かにいいけど。アレは広すぎて論外だった。死ににくくてテンポが悪いし、何よりカメラが物凄く引くから…。
仕様関連
カスタム必殺技やMii衣装のパーツがダブる仕様
今作でトップクラスの駄目仕様。何か思惑があるとすれば長く遊んで欲しいみたいな発想だろうが、ストレス源にしかなってない愚策。
第一、装備パーツといういくらダブっても嬉しいアイテムが同カテゴリに存在しているのに、2つ目が要らない必殺技やMii衣装をわざわざダブらせる意味が一体どこにあるのか?
余るゴールド
フィギュアが揃ってくると使い道がなくなってくる。それでもシンプルでホンキ度9プレイするには2000Gほど必要だが、やれば大体黒字(赤字だとそれはそれで困るが)に終わるので、ゴールドは意識しなくなってくる。
カスタムパーツも売ってくれればよかったのに。
UI関連の半端さ
キャラのカラーチェンジを記録するようになったのは大きな進歩だが、大乱闘モードのCPU数はなぜか毎回半端な2人になってしまったり、カスタムありルールも毎回ONにしなきゃいけなかったりで、細かい設定の記憶がまだまだ足りない。この辺は次回作と言わず、今作中に直ったりしないかな…。
あと下画面でカスタムONOFFやオールスターの難易度とかは、タッチでもいじれるようになっているのだけど、タッチすると指カーソルまで下画面に来るのは無駄。
楽曲
ゲーム的には膨大な数だが、シリーズ的には少ないか。あれがないこれがないって曲が結構多い気がする。例えばグルメレースとか、とたけけの曲とか。
ステージのBGM仕様もXのもの (1ステージに3曲以上の楽曲が用意されていて、各曲の選曲率を細かく設定できた。)より退化しているので、ゲームBGM好きとしては大変不満。ちなみにWiiU版はX準拠らしいので、曲も潤沢にあると思われる。
あと、ペーパーマリオのアレンジ曲はなんか微妙。ステージ側の変動を意識しているせいで、なんか無理くりなメドレーになってる感じがする。曲だけで聞くと、スーパーシールのノリノリなメインテーマから、ぶった斬りでゴロツキタウンのテーマに推移したあたりで白ける…。実際にステージで聴くとピッタリなんだけど、曲は曲で割り切って欲しい。
フィギュアの出典元と説明文
このフィギュアの代表作はどこなのかという表記が何故か無くなっている。Xまでは最低2作品くらい元タイトルの記載があったのに。割と本気で出典が分からないフィギュアもチラホラあるので、この辺は徹底して欲しかった。
あと説明文、変に内容を捻ろうとして滑ってる文がやけに多い。博物館みたいなものなんだし、淡々と紹介するだけで十分だと思うんだが…。
時計と電池残量の常時表示
いち機能として何気なーく搭載されている機能だが、これはもの凄い自信の現れだと思う。
だってこれは「プレイヤーが時間や電池残量のことを忘れるほど熱中する」という心配がない限り搭載しようという発想にはほぼ至らないはず。まあ実際必要なものになっているのだが。
総評
安直な感想になるが、3DSでここまでキッチリスマブラが出来るんだから、3DSの次世代機(Newではない)でまた出たらもっと凄いんだろうなと思った。まあ要するにまた出して欲しい。
上で書いた内容は反省点というか文句ばかりになったけど、全体の完成度自体はゲームとしての及第点を大幅に超えている。その辺は初代から分かりきってたので語るのが面倒でスルーしただけ。少しでも魅力を感じるなら間違いなく楽しめる逸品。