ゲーム感想:テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX

テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンXテイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX

 そこそこプレイできたので感想を。

概要・システム

 かつてGBで発売されたタイトルを、現代のテイルズと同じ要領でリメイクした作品。

 本作のウリはタイトル通り、主人公の双子がジョブチェンジ出来る事にあるわけだが、それが実に楽しい。外見も戦法もかなり自由。
 何よりコスチュームごとのバランスが良い。流石に魔術・支援系の職業では無理だが、物理攻撃職はどれも快適に戦えるように設計されている。異様に弱い、あるいは強くてつまらない物理職は基本的に無いため、どれで戦っても楽しいし安定する。

 あとかなり重要だが、メルのコスチュームはちゃんと可愛い。しかも服装によって顔つきや表情が変わるなど、かなり細部まで作りこまれたドットになっている。
 一方で、ディオの表情はどのコスチュームでも大して変わらない。手抜きとまではいかないが、スタッフの偏愛を感じた。

ストーリー

 完全にファンタジアの続編。ダオスが魔王を名乗り、世界を脅かすに至らせた発端が明かされる。前作のキャラも、PS版追加キャラのすずちゃん含めちゃんと活躍してくれる。
 オリジナルのキャラもかなり魅力的。双子の成長は素直に注目したくなるし、丸い生き物や魔法剣士お姉さんも素敵である。でもタンスは流石に余計だったと思う…。

 ちなみに本作には前作ファンタジアの完全版が同時収録されているため、そっち目当てで買ってもいい。私はプレイ済みだからやってないけど。

総評

 リメイク作品という時点で内容がある程度保証済みなのもあって、しっかり面白く作られている。ファンタジアのファンだったら十分楽しめると思う。テイルズシリーズとはアビス以降ずっと疎遠だったのだが、そんな状態から思い切って手を付けただけの価値はあったと思っている。