前のG600tと比較して思ったことを書いていく。
呼称に困る
実用には何も困らない話だが、G600tに対して「SCIMITAR RGB ELITE」だから長い。「SCIMITAR RGB」でも伝わりそうだが厳密には別の機種と混ざるみたいだし、そもそも型番の「CH-9304211-AP」から1文字しか減らん…。
まあ頑張ってSCIMITAR RGB ELITEと呼ぶことにする。
形状
- 大体同じだが、SCIMITAR RGB ELITEの方が若干右サイドが広い様子。グリップ加工されているのもあって、割と無理なく手全体が乗る。G600tは小指まで乗せるにはやや手狭で、たまに小指が無意識に変に浮いて痛くなったりしてたからこれは嬉しい。手触りもマットな感じで高級感がある。
しかし、小指まで乗せると中指と薬指が右ボタンに乗るのだが、それをやるにはSCIMITAR RGB ELITEの右ボタンや若干軽すぎるかもしれない。ちょこちょこ誤爆した。まあ慣れればなんとか。
…G600tに痛々しいえぐり跡がついているのは、ボタンの干渉が起こり、「Gシフトがギシギシする問題」と「右ドラッグしながらホイール回転出来ない問題」が起きたため。干渉箇所をニッパーで無理やりえぐり切ったのであった。
乗り換えの最初のきっかけも、この干渉だったりする。
照明
初期状態では典型的なゲーミング製品として、ゆったりと色が変わる形で七色に光る。
ただしコルセア製品の光り方はソフト側で細かく制御可能。光り方は勿論、部位によって違う光り方をさせることも可能。色数は互角だろうが、そういった細かさからG600tよりパターンが遥かに多い。
個人的には別にマウスは光らなくてもいいけど、プロファイル切り替えまでしっかり使い込むコアユーザーには便利かも。ロゴの色とかでプロファイル判別できるし。
ボタン関連
機能割り当て
これはソフトウェア側の話なので、G600tとSCIMITAR RGB ELITEというよりはロジクールとコルセアの比較になってくるかもしれない。
コルセアは「『アクション』を自分で定義して、各ボタンに割り振る」というコアな仕様。とっつきにくい代わりに、マクロとかも用意されているのでまあまあやりたい放題。
使い方が分かればポテンシャルはコルセアに軍配が上がる。筆者はキーボードがコルセアなので元々知ってたから平気。まあキーしか割り当てないというか、G600tの設定をほぼ写して使うんだけど…。
ボタン数
ボタン数はG600tより3つ少ない17個。何が無いかというと、Gシフト(右ボタンの更に右のボタン)と、チルトホイール(ホイールの左右傾け)に相当するボタンがない。
個人的には気にしない差異。Gシフトは誤クリック防止なのか個体差なのかボタンが固過ぎて、かなり力まないと押せず実用に耐えなかったため使わなくなった。前述の干渉のせいだとも思ったのだが、ニッパーで抉ってもこれは結局固かった。
そもそもデフォルトで当たってる機能の「Gシフト」がそう頻繁に押す想定じゃないのかな?プロファイル切り替えかなんかだもんな。速攻でSHIFTキー割り当てちゃったけど。
チルトは左右スクロールを割り当てていたものの、そもそも最近は左右スクロールの必要性自体が少ない。
ただEXCELをよく見るとか、あるいは他の割り当て次第では使いようがあるところなので、ここは個人差大きそうかな。
サイドボタン
また、サイドボタンの位置を好みで変えられる仕様が売りの一つになっている。
位置の固定はネジで押さえつけるタイプで、付属の六角ドライバーで底面のネジを回して制御する。固定はしっかりしており、ずらすつもりで力をかけない限りは問題無さそう。
初期は写真の通り一番手前だが、とりあえずG600tにならって真ん中らへんにしといた。
総評
全面的にG600tより半歩くらい高級志向かつコア向けな感触。
そもそもG600tが8000円前後、SCIMITAR RGB ELITEが1万4000円前後と倍近いので、グレード感で上に立つことは前提条件なわけだが、まあ満たしていると言える。
Gシフト+チルトホイールの3ボタンが無いと困る人は注意。それくらい。後は概ね満足。
あと気になるのは耐久性。G600tは二代使ったが、初代は1年、二代目は2年が寿命だった。希望としては3年以上保って欲しいところだ。
マウスはこのブログの開始以前からずっとロジクールだったので、メーカーの乗り換えは10年以上ぶりということに。お世話になったものだ。次第によってはまた世話になるけど。
それにしても、G600tも買ったときに記事書いた記憶があるんだけど、何故か無いな…。夢でも見てたか?
追記2021/01/30:マウスホイールがうるさい
少し使っていたら発現、あるいは発覚した問題。ホイール回したら軸が擦れてキュルキュル言うアレがあってうるせえ!
音も嫌な音の類なので、ホイール使うのが嫌になる程度には耳障り。意識してみると、音が出るほど擦れているため回転自体もややぎこちない。
ホイールが浮いているような外見にするため、カバーに穴を開けて軸を通す構造になっているのだが、そこが擦れているようだ。
こういうのは安価なマウスの中の更にハズレ個体で起きる印象だが、1万超えの新品マウスでこれが起こるとは…。
交換依頼はせず自力解決したので、ハズレ個体なのか製品自体の体質なのかは分からない。
対応はまあ単純で、底面のソールを剝がしてネジを外し、カバーを開けてグリスを差せばいい。完全解決。保証は消えるわけだが…。
分解に関してはG600tと比べると開けにくいというか、カバーの形状が複雑なため完全に外すことが出来なかった。外せたら外せたでちゃんと元に戻せない気がする。
幸い、カバー前方を浮かせてホイール軸を露出させるのは容易だったので、グリスは差せたが。
分解後のソールの貼り直しに関してはG600tより容易。G600tはでかい2枚のソールをごっそり剥がさないといけないため、普通に力づくで剥がすとヨレヨレになってしまう(別に使う分には困らないが)。一方でSCIMITAR RGB ELITEは小さいソールが4枚なので剥がす面積も小さく済み、しかも剥がす用の窪みが付いているため、マイナスドライバー等を引っ掛ければ簡単に剥がせる。そのため、一見剥がしたことが分からないくらいには奇麗に戻せる。
それにしても、マウスのネジ穴をソールで塞ぐ文化なんとかなんないのかな。ソールの状態が保証の基準なのかも知れないが、毎度毎度不便だ。