何度も言ったと思うけど、原則永遠に続くような作品の最終回はどうも寂しい。シナリオをなぞっていく作品なら1,2クール程度どうとでも割り切れるんだけど、日常系は気に入るとその辺駄目だ。
今回の構成としては、意外にも全て原作ネタメイン。ただし、クライマックスだけは最終話相応の流れに改変されている。
作画は前回同様良好で、ナレーションのおふざけアイキャッチも今回ばかりは控え目という、質的には見やすい回だった。
話もいつもどおりの良さがある。やっぱり手錠ネタはなんかいいなあ。なんか。
ただクライマックスのシリアスは珍しいどころか公式史上初という、完全に通常の作風と無縁なノリなので好みが分かれそう。私的にはあっさり目だったこともあって許容範囲だけど。やっぱり締めるなら相応の展開は要るし、たまにはいいと思う。
誕生日ネタはあぎりさんの実質最後の出番となったが、原作よりも凄いことになってたな。一人でケーキ完食してるし、オチがヤバいことに・・・。多分想像通りの状態だったのだろうが、どうやって助かったんだろう。そっと閉じて組み直したのか、餅の回みたいに新たなあぎりさんがやってきたのか。いや、後者だと不味いな。とんでもない残骸が残ってしまう。
あとやすなも地味に激化してるな。クラッカー出すシーンが完全に露出狂の構図になってる。わざわざ夜景と街灯まで出しちゃって。
しかし殺し屋の問題は結局先延ばしで終わっちゃったな。1話で白黒つけるのが現実的じゃないってのもかなり大きいかもしれないが、原作側がいつか到達するであろう結末に制限が生じちゃうのが不味いからかな？原作はどんな最後を迎えるんだろう。気が早い話だが。
最後に、高いDVDBDを買えとまでは言えないものの、原作は文句なしでお勧めだ。本作が気に入ったのなら、是非とも買ってあげて欲しい。アニメで使い切れなかったエピソードもちらほらあるしね。
