漫画感想:Baby,please kill me. 「キルミーベイベー」ファンブック&アンソロジーコミック

 買った。本作の単行本基準での考えだと、価格にはそこそこ見合った内容だと思う。
 内容全体についてそれぞれ軽く触れる。

 カラーイラスト集
  ゲスト作家の描き下ろし数ページと、カヅホがこれまでにリリースしたカラーイラスト(カラー扉絵、特典イラスト、きららキャラット表紙など)を収録。
  イラスト担当のゲストは、黒田bb x6suke Tiv ゑむ ringo 未影の6名。各人丸々1ページ使って描いているので、中々いい感じ。

 グッズ紹介
  読者プレゼントもしくは販売で世に出たグッズの紹介。対象は原作準拠のグッズのみで、アニメ由来のグッズは紹介されていない。

 キャラ紹介
  メイン3人から、1コマしか出てないようなキャラまで紹介。
  勿論3人はちゃんと綿密に特集されており、描き下ろしのキャラ図解や本誌初公開と思わしき設定もそれぞれ幾つか載っている。また、やすなとソーニャは能力グラフまで収録されている。正直あぎりさんのも見たかった。
  また、ソーニャのプロフィールを見たら、通っているのは高校だと書かれていた。アニメではOPとかで明かしてるけど、原作内での明言はこれが初めてかな?

 キャラ人気投票結果発表
  事前にキャラットでやってた人気投票の結果。作品の構造を考えたら当たり前なんだけど、1~3位とそれ以下の落差がとんでもない。

 カヅホ宅潜入レポート
  まあ如何にも漫画家って感じな、そこそこ普通の部屋だと思う。マウスの趣味は合いそうだな。

 キルミーキャラクター診断
  「貴方は〇〇タイプです」とか言う、定番のアレ。キャラ数がキャラ数なので、ぶっちゃけ初見でも大体自由に選べる。

 アンソロジーコミック+カヅホの夏コミ漫画再録
  これが本誌の目玉。4コマだけでなく、ストーリー形式の漫画もあってちょっと新鮮。アンソロ担当のゲストは12名。カヅホも含め、各々の作風を以下に荒く分けた。
   原作の延長系:荒井チェリー タチ ソウマトウ ぺちょ shige まったくモー助 ハトポポコ
   好きに描く系:袴田めら saxyun kashmir 小島アジコ 今井哲也 カヅホ
  冒険させ過ぎず、型にはめ過ぎずな配分で、安定して楽しめる内容。あと上はあくまでも雑な分別で、実際はどちらとも取れないものも多い。例えばsaxyunなんかは好きに描いてると思うが、結果的なノリはキルミーのおまけ漫画あたりとさして変わらない。まあ、独自色で突き抜けまくってるのも1つか2つあったけど。
  ラストに、イラスト陣も含めた全18ゲストの一言コメントあり。なんか一人だけぶっ飛んでる気がする。

 キルミーベイベーができるまで
  本作が白紙の原稿から本誌掲載に至るまでの流れや、段階ごとにカヅホがとっている行動がわりと赤裸々に。やたら描き下ろされている自画像が面白い。

 カヅホ×黒田bb×大沖 座談会
  3人の関係性や、4コマの性質などについて結構深く語らっている。カヅホだけでなく、後の2人についても中々興味深い話が出てくる。

 初期設定資料
  過去にどっかの特典として付属したと聞いた覚えのある、設定資料の再録。没キャラとか先生とか載ってます。

 ラフ絵集
  コミックスのカバーやグッズ等のラフ絵。カバー絵については没構図も多く収録されている。