アニメ感想:キルミーベイベー 第9話「つりつちのこしわすれえだ」


 やっぱり4巻メインの回だった。まあそれはいいんだけど、今回は台詞周りの改変部分が冴えなかったり、作画の乱れで口調と顔が合ってないところがあったりして、アニメ的に出来が悪いと思った。
 演技の部分は相変わらず頑張ってて、原作の台詞をより面白くしてるところもあるし、作画やシナリオでもソーニャがやすなをそれなりに思いやってる素振りがいつもよりハッキリ入っているなど、見所もちゃんとあったんだけどな。ちょっと残念だ。

 でも最後にやった運勢の話からは、だいぶ盛り返していつも通りの面白さがあったと思う。これは元々4巻の中でも好きな方の話だったこともあっていい感じだった。
 しかし、この辺のあぎりさんはやっぱりヤバすぎるな。あの登場はアニメーションで見ると一層強烈だ。よく見ると身長も素顔晒す前後で変わってる?
 無論、初期から油断ならない言動なのは初めから変わっていないのだが、4巻の彼女はこの話も含めて特に奇っ怪な感じが・・・。面白いんでいいけど。

 あと、地味に気になっていたBGMの一曲が、今回はいつもより長めに演奏されていた。黒忍者危機一髪が出てくるあたりの曲。
 確か4話の刺客回あたりから既に使われだしてたと思うけど、やっぱりこの曲なんか癖になるなあ。これのせいでサントラどうするか迷うぞ。やたら高いというのに。
 それにしても黒忍者危機一髪、アニメで見ても謎の遊びだな。スイカ割り的なもののようで、それとも微妙に違うような気がする。
 というかあの「強い!」コールは実際におもちゃから発せられたボイスなのだろうか。実質使い回しネタなのに笑っちゃったよ。

 しかしここに来て、面白いのに回収されてないネタが結構あることに気がついた。今回はじめて触れた4巻は勿論、3巻まででも、まだ特別人気のありそうな話がそこそこ残っている。幸い季節に依存する話はそんなに無いので多くの話はまだ目があるが、完全に潰えた話もあるね。
 まあファンとしては原作買って欲しいって気持ちもあるんで、いくらか残すのもありだとは思うが、やっぱり面白い話はアニメでも見たいな。1つでも多く、頑張って使ってくれ。