アニメ感想:キルミーベイベー 第8話「はまりかなでりつきささり」

 呆れた口調で「今日は何だ」と言いつつも自発的に構ってくれるソーニャちゃんが可愛い。

 前回の目まぐるしさとは打って代わり、場所や日をあまり跨がない落ち着いた回。使った原作エピソードもいつもの原作メイン回より少なめかも。3つだけだ。

 一斗缶は形状が原作よりも説得力のあるものに変わっていた。が、代わりに最後のソーニャの見解の説得力が無くなった。まあ結局間違いだったんだけど。あと知らない人のデザインが何故かかなり変わっていた。これはスタッフの好みなのか。そうなのか。
 あと写真貼るとかして解決させようとしたあぎりさんは凄いと思う。やすなを誤魔化すことすら放棄している。

 ダーツの話で作画描写が気になった。やすなの投げ腕はペン投げ左でゴミ投げ右、マジックを握る手は的書き右で点書き左。貼ったタイミングが不明な1000点・・・これらは原作でも全く同じだ。謎だ。
 ソーニャは素早いから1000点はどうとでもなるとして、やすなは両利きで両投げなのか?すげえな。

 まあ例えミスでも、それは面白さに関係しないから別にいいとして、初期のテンポの悪さがぶり返してきたことのほうが問題だな。内容には慣れたし、今回は面白い話が集まっていたけど、それでも目に付く。
 じーさんの部分はいらなかった。数秒のオリジナル描写で尺を埋める発想自体は別にいいけど、これは面白みが無い上に冗長だから駄目だ。

 次回はいよいよ4巻収録分のエピソードが使われる。確実だ。
 まあ本作のアニメ化なんてこの1クールが全てだろうから、存分にやるべきだろう。寧ろやってほしい話がある。複数。

 ちなみに今回のあぎりさんは、オリジナル分を抜くと一切登場できない。これは原作での出番が少ない(3ヶ月に1回出るかどうか程度)故の事態だ。
 そして4巻は彼女の登場が更に少ない。ので、この先の彼女はほとんどがオリジナル尺になるかもしれないな。ここまでを見る限りそれで大丈夫だとは思うけど。
 いっそのこと、彼女メインの話でもやってくれんかな。彼女視点のシーンって降雪忍法の1コマしか無いから何となく寂しいし。