ようやく5巻。残るはいよいよ最終6巻とOVAだけとなったが、どうにも視聴のタイミングが取れない。果たして原作5巻発売までに完走できるだろうか?
本編
Aチャンネル 第9話「プレゼント -Astract art-」
雑感
10月下旬の2日間。原作では失敗したホットケーキ作りが、ユー子の手により補完される。エロ漫画の件の改変はかなり意外。
オーディオコメンタリーのゲストは鬼頭先生役の茅原実里氏。この段階の声優陣は先生の下の名前を存じなかったようで、「レイコ」だとか想像している。系統は合ってるかな。
しかし「熱血の”美術”の先生」?なんか周知の事実みたいに皆で自然にそう語ってた。すぐ後に「数学も教えてる」って言及してるけど、そっちしか心当りがないし、ネットやTVアニメのガイドブックを見ても全く情報がない。原作でも美術関連のシーンなんてトオルが課題でるんちゃんの絵描く(確かアニメ化範囲外)しかない。
身も蓋もない言い方するとこれ間違ったよね?単純に思いっきり記憶違いで話しだしちゃったのを取り繕っただけなのかな。形式上リテイクとか無さそうだしなあ。それならそれで明確に訂正して欲しかったけど。
特記事項
急に定着してきた気がするハロウィン
逆に定着が鈍かった理由を考えると、そりゃあもうビジネスと絡めるのが難しいからに尽きる。ハロウィンの要素は「子供」に「仮装」に「種類不問の菓子」という取り合わせが認識として鉄板であり、ここをどうにか変えないと大きな金脈にはならない。お菓子メーカーがこれといった別け隔てもなくそれなりに潤うだけだ。少子化一辺倒な現状を考えると根本的な伸び代もない。
ちなみにもっと深刻な七夕は、特別仕様のチョコ売ってバレンタインと同じノリに持って行こうとする試みをどこかの企業がやっていたが、以降の七夕でまともに音沙汰が無いあたり撃沈したのだろう。ネットの普及で大衆の目は鋭くなってるから、今更特別な日に商売根性見え見えの解釈混ぜ込むのは難しいんだよね。
そんな中で幅を利かせてきたのは、やっぱりコスプレ文化の増長が関係有るのだろうか。まともにテコ入れ出来る要素は「仮装」しかないからな。
HAPPY HALLOWEEN
この看板にブラックな「ねないこだれだ」が…まあだからなんだって話だが。
ヒロインがユー子そっくりのエロ漫画
まさかの過激化。原作だとユー子が着替えまで済ませてからこの展開に入るのだが、アニメだとバスタオル一丁のままエロ漫画を読破しにかかってしまう。
原作は丁度TVアニメ化範囲外の3~4巻あたりから性的なネタの頻度が増えてきており(担当編集に指摘されるほど)、結果的にアニメ版はそこそこ清純系の様相で進行しているのだが、もし初めからハジけていたらアニメももっと凄いことになっていたのかもしれない。仮に2期が来たらアニメ組には別物とか言われる内容になりそう。
本の概要もアニメ版でより詳細に明かされ、タイトルは「少女と×××(「と」が極度の丸文字で難読)」、出版社は「まんが社」、作者名は「白田cc」と分かる。作者は言うまでもなく本作原作者の「黒田bb」が由来であり、氏の話題が飛び交う場だと結構有名なネタ。
流石に成人向けを示す表記は表紙のどこにも全く無いのだが、短編集というのは一般漫画だと珍しくエロ漫画だと基本形レベルで多い構成だ。そっちを意識させる気満々なのは間違いない。
ただ、原作同様、このエロ漫画が誰の手に渡ったのかは謎なまま。サブタイの「プレゼント」はぬいぐるみのこと(英語タイトルもこれを指してる)だろうからこの本にまで掛かっている(ユー子にあげた)とは限らないし、第一トオルとナギのどっちが買ったのかもイマイチ明言されてないんだよな。モノがモノだけに行方が気になってしょうがない。ユー子か次点でナギだとは思うのだが。
るんちゃんはだめよ
るんちゃんにエロは見せたくないという話だが、ぶっちゃけ彼女って淫語以外はかなり心得てしまっているタイプな気がする。
彼女はPCがないからネット上からはあんまり知識が入らないだろうけど、兄が2人もいれば余裕だろう。
失敗前提
トオルがお菓子を集めていた時、ナギはこう解釈していたが、トオルは本当に期待してた風だったな。ユー子もいるし、作っていたのがホットケーキと聞いて、流石にそれなら食えないほどの失敗は無いと踏んだか?まあまさかホットケーキの素を完全に失うとは想像出来ないよな。
トオルとナギの距離感
4話あたりの感想で触れたが、声優陣も感じているらしい。ただし「分かる分かるこの空気」って感じで、どちらかと言えば好意的なイメージを持っているらしい。
そういうものなのかな。ナギはユー子以外との接点が寂しいから、トオルレベルの間柄ならもっと親密な関係に発展してほしいとも思うんだが、これはこれで割りきって楽しむべきなんだろうか。
そろそろサブタイトルに「ユタカとトオルン」を…!
次回予告トーク。ミホが「私を入れて3人にしなさい」と言っているが、ミホまで括ったら3話サブタイの「同級生」でもう要件満たされちゃってるんじゃ?尤もあの回ってミホ大して出ないけど…。
Aチャンネル 第10話「炭酸 -Act up-」
雑感
水溜まりは凍り雪が降る冬。原作では省略されていた、トオルが炭酸を発見するくだりが補完されている。アニメだと水溜まり割りの時に見つけたようだ。
今回のオーディオコメンタリーゲストは、アソシエイトプロデューサーの青木氏と、Studio五組代表取締役社長兼アニメーションプロデューサーの柴田氏。
後者はなんかびっくりな肩書きだけど、Studio五組はGONZOから独立して生まれた制作会社だから、社長が現役スタッフっていうのは技術系じゃ割とよくある話だね。
アソシエイトプロデューサーは他のプロデューサーの補佐役だそうな。まあ提携とか仲間って意味みたいだしな。特定の作品制作に関わっていない時は各企業を回ってアニメ化を提案といった感じの営業活動をしているらしい。
Aチャンネルが最初のStudio五組発アニメになった理由も語られている。ざっくりと言えば、最初の企画会議(アニメ化対象の案を出し合って決める)でStudio五組側とアニプレックス側でどっちもAチャンネルを推すつもりでいて即決になったためらしい。
ちょっと都合良すぎだろって思うところもあるが、恐らくけいおんが大当たりして間もない時期だから、そこまで不自然ではないのかな?いくらか盛ってるとは思うけど。
特記事項
トオルの覚えている人名
原作通り、前半はトオルの周囲で実在した人物名、後半は漫画のキャラが書かれている。
軽く調べてみたんだが、どうやら後半部分は全面的にきららキャラ、前半部分は声優が元ネタになっているらしい。
確かに「ソーニャ」は確実にキルミーベイベーからだろうし、「エンギ・ツーピース」は、夢喰いメリーの「エンギ・スリーピース」の捩りだな。後者は特に特徴的だから、ほぼ全部きららキャラと解釈して問題ないだろう。
「サンジュ」って名前は凄くアレなネット上のネタを思い出してたまげたが、棺担ぎのクロの「ニジュク」と「サンジュ」の片方が正解だろう。後のシーンにはモロにネットネタが入ってるし、ミスリード狙ってるとしか思えないチョイスだけど…。
トオルのマンション
エントランスがすげー奇麗なのは判明してたけど、廊下も滅茶苦茶豪華だ…。
両親共働きで豪華マンション暮らしのトオルと、父が大企業勤めで社宅暮らし (アニメ公式ガイドブックの設定資料「ユー子の自宅」で記述されている。)のユー子、どっちが裕福なのか気になるところがあったんだが、見た感じだとトオルがぶっちぎりなのかな。
ちなみに玄関が窓なくて暗いのは流石によくあるマンションと共通だ。
炭酸
原作だと拾ったとしか言われていないが、捨てられていたと明言された。まあ当然だな。
しかしこいつの入っていたダンボール、「Aみかん」ってロゴと、「ゆっくりしていってね!」顔(これは確実にネットのあれ)のみかんのキャラが描かれていて何だか混沌としている…。
オトナの♥おもちゃ♥
これも原作より表現が過剰に。店名がよりヤバい感じ (原作だと「大人のコンビニ」って淡白に書いてあるだけ)になり、トオルが赤面する描写が付き、シチュエーションも夜と全面的にパワーアップ。
というか原作だと「首輪が欲しい」としか言ってないからまだいけたんだが、アニメだと「首輪と玩具が欲しい」という詳しい前振りになっているから無理がある。るんちゃんはここの何を使って猫と遊ぶ気なんだ…。
7時20分
起きて早々炭酸と遊んでいたトオルが、朝支度を意識した時間。自然に考えたら7時00~10分頃での起床かな。
高校は大体8時頃に始業することと、彼女はるんの家に寄る習慣から早起きが求められることを考えると、随分余裕のある起床時間だ。
学校なんて一時的な通い先に過ぎないからそんな重要じゃないとはいえ、距離的な不満がなさそうな環境は羨ましい。
雪を待つるん
授業態度が壊滅的だな。ずっと机にシロップ置きっぱ、ペンと消しゴムは1ミリも動かなず、教科書ノートも開けてる様子なしって。
雪云々が無いなら無いで寝てるそうだからな。彼女のフォローをしているであろうナギトオルと、教員もよく耐えられると思う。
かまくら
よりにもよって校舎正面玄関の真ん前で作ってる。場所が悪いにも程が有ると思う。
中にいたナギがとどめ刺されたのを除けば、すぐ崩れたのはラッキーだったかもしれない。壊れ方も自然崩壊じゃなくてナギの不注意になってるから、単純に造りが駄目だった原作よりマシになってるな。
雪合戦
学園もののアニメで女の子だけの雪合戦か。このシチュエーションは何となくあずまんが大王を思い出す。榊さんの動きが異様に凄かったような気がする。
本作の場合はガチ勝負じゃないからそんな特筆する描写はないんだが、本気でやった場合はトオルが凄いんだろうな。投げるも避けるも突出してる描写が十分にあるから。
キャスト 炭酸:田村睦心
びっくらこいた。本作の放映時点じゃ未来の話とはいえ、ソーニャの声優の名前も同じ回で初登場してくるとは。
Cパート
翌日の、ナギ以外風邪で全滅した日の様子が補完されている。トオルは炭酸と寝ている一方で、鬼頭先生の指示の下雪かきをするナギの姿が。
他2人は不明だが、下手にユー子の描写をしなかったのは賢明だね。ケイ子の存在で拗れる可能性があったわけだし。
しかし何でナギは罰ゲーム要素全開なんだろう。鬼頭先生と重労働って。
特典映像
+Aチャンネル 第9話「怖い」
ユー子が背後に気配を感じた話。痴漢かオバケか得体のしれない何かだと思ったようだが、痴漢は佐藤先生で、得体のしれない何かはるんのぬいぐるみがイメージとして出てくる。割と容赦無い。
あと、るんがトオルのことを頭のくせっ毛で判別している疑惑が。どこの佐藤だ…。
+Aチャンネル 第10話「源三さん」
源三さんの話。トオルの出番が付いている以外はほぼ変わらない内容。
AチャンネルTV 第9回,第10回(最終回)
6巻は別の映像特典が控えているため、AチャンネルTVは5巻分で終了。
第9回ではBD5巻6巻のパッケージイラスト予想をしていた。5巻はユタカミホが手を合わせてAの字を作っているイラスト、6巻はサブ含めたフルメンバーを予想していた。
まあ、残念ながらOVAまでサブ勢は出れなかったな。今smileを内容そのまんまで出すならユタカミホくらいは入れられたんだろうか。
ボーナスディスク
収録曲は以下。5巻はどちらもフルメンバー。内容も明るめの曲で聴きやすい。
オカシナ時間(るん、トオル、ナギ、ユー子)
9話挿入歌。アップテンポで非常にノリがいい曲。後半のカロリーのくだりだけナギが力強く単独歌唱するのが印象的。
Happy Snow(るん、トオル、ナギ、ユー子)
10話挿入歌。大人になる程幸せじゃなくなってくるものの定番。大体中学あたりから脱落者がポツポツと出始め、高校はズバリ最終防衛ラインと言っていいよね。
それに現実の雪は相当冷え込まないとベシャベシャで遊べたもんじゃ無く、元から寒いところだとそれはそれで見飽きているという面倒な代物だ。
まあどっちも創作相手じゃ野暮な話。曲自体は物凄くいい。雪の雰囲気とテンション上がって息の弾んだ感じが良く出ている。