EDまでプレイした。プレイ時間は15時間。
ゲーム内のトロフィーコンプで結末がちょっと変わるって噂だが、険しい道程だ…。そこまでやる場合は+5~10時間くらいなのかな。
過去作はシールとカラスプ以外はプレイ済み。
ストーリー
- かなり良好。シナリオ部分はシールでの方針転換で評価が急落したポイントの一つだと思うが、今回で大きく盛り返したと思う。
ステージは全部で6つと、8面構成のイメージが強いマリオシリーズとしては少なく見えるが、1ステージのロケーションがかなり多く、話も面白いので物足りなさは無かった。
「ペーパーマリオ」開発者、「マリオの世界に影響を及ぼす」新キャラクターを作ることができなくなったと明かす
この記事を見るに、今のマリオは「既存キャラの過度なアレンジはダメ(クリオみたいな?)」「新キャラは使い捨てても平気な設定じゃないとダメ」らしい。まあドラえもんの映画とかとそんな変わらない縛りじゃないかな。本作から記事のタイトルほどの窮屈さは感じなかった。
一応、アレンジ系のキャラで固有名持ってるのがキャプテン・ピオだけなのはこの縛りのせいかなとは思ったけど。ボム兵の仲間キャラに「ボム平」ってあだ名が付くのは一種のファインプレーなのかな。
Twitterあたりの反響としても目立つ話だが、今回はシビアな展開や黒い描写がかなり多め。キャラが紙だからギリギリコメディで通るが、そうじゃなかったらマジでCERO:Z相当の描写とか普通にある。少なくとも「オリガミキング」なんてタイトルからは全く想像付かないような光景によく出くわす。この辺は流石ISと言ったところか…。言い変えれば、メインストリームの3Dマリオでは出来ないことをよくやってくれていると言える。
バトル
正直序盤はダルかった。クリボーが相手だろうとパズルやらないといけないし。ジャンプだけで終わるような相手でも両手使って操作しないと勝てないから、遊びながら飯食うとか他のこと一切出来ないんだよねこのゲーム。
ただまあ、ゲームが進むと雑魚戦もそんなに苦じゃなくなる。以下色々追加されたり気づいたりで楽になる。
- 強いブーツやハンマーは一定回数使用で壊れる消費制だが、供給の方が多いので使い倒して平気
- キノピオに100コイン以上払えばパズルを一手解いてもらえるのでほぼ解ける(収支も黒字)
- ゲーム進行で配置位置の答えを表示するオプションが解禁される
- 後半の仲間キャラが強く、広範囲の雑魚を一撃で倒してくれる
ボス戦は面白い。謎解きパズル型になっており初見殺しは多いものの、効かない攻撃をしても専用の掛け合いがあったりして楽しい。
難易度も適度に死にかけたり死んだりする程度になっておりいい緊張感。
どうしても残る残念な箇所をあえてまとめるとこんな感じかな。
- 上でも書いたが序盤の雑魚戦はダルい。どんなに弱い相手でもボタン押してるだけじゃ圧勝出来ない
- ボス戦がパズル路線のせいか、プレイスタイルでステータスが大きく変わる経験値制だけは返ってこなかった
- 同じくボス戦が特殊な関係上、仲間がボス戦に参加しない
- ファイアフラワーなど、各種攻撃アイテムの使い所が見極めにくい。使わないと威力や有効性が分からず、しかし無駄行動に終わると結構痛いので試しにくい
RPG性を求めると痛いものもあるが、別に失敗システムではないと思う。「雑魚戦がコインしか得られないから相変わらず虚無」って意見も多く見るけど、コインの重要度が高いから自分はそうとも思わなかった。
とりあえず、もうちょっとテンポが良ければ文句はなかったな。
楽曲
- これはぶっちぎりで良かった。曲目当てで買ってもいいのでは?章ボスごとに専用曲があるとか、突出して楽曲に力を入れているのは初代から続く特徴だが、今回も健在。
特に戦闘曲に関してはシリーズ一番かもしれない。ステージボスごとで専用曲があるのは勿論、通常戦闘曲もエリアによって細かくアレンジされる。イベントバトルとモミジ山通常戦闘と黄色テープ通常戦闘とハサミ戦が好き。
総評
遊んだシリーズ作品に対して相対的に評価すると、マリスト以上ペパマリRPG未満かな。スーパーペーパーは別ゲー過ぎて比べにくい。はっきり一番とは思えないけど2位争いは十分可能な面白さ。少なくとも、シール以降指摘され続けた低迷感は払拭されたと思う。シリーズ好きなら買っていい内容。純粋に単体を評価しても、気になるなら十分おすすめできるクオリティの作品。
これだけ内容持ち直してくれたなら次もやりたいし、しっかり売れてくれるといいな。