考察感想:THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 07 トゥインクルリズム ドラマパート

  • トゥインクルリズム
  •  3枚目。とりあえず追いついた。

特記事項

 トゥインクルリズムのシナリオは本編シーン。第1話ではなく、第14話冒頭から開始する。よって導入は全カット。序盤はミリシタである程度拾っているので、そっちで補完してねというスタンス。

 内容は完全にプリキュアのフォーマットで展開される。スポンサー表記やおもちゃの販促CMパートすらある。

ギョーカイジン・幹部ザギン:三浦あずさ

 これを書いた時点でなんか若干目眩がしてくる。

 悪の組織「ギョーカイジン」四幹部の一人。なんかスイスだかの支部にいたらしいが、脳筋幹部ギロッポン氏がトゥインクルリズムに殺られたので、より強力な刺客として呼び出された。
 それなりに残虐な人物として描かれているが、登場回でいきなりやられ、ふっ飛ばされた先で迷子になっているので、印象的にはチャラになっている。
 また、次回予告にて、15話で教師として育の小学校に潜入してくるらしい。普通にそのまま戦うのか、まさかの仲間になるのかは想像次第である。プリキュア的には多分無い人選だけど、プリキュアそのものではないからなあこれ。ラストとか「やべえ警察来ちゃった!逃げよう!!!」みたいなことを魔法少女が言い出すようなノリだし。

 ちなみにギロッポンはミリシタコミュ版で登場しており、役者は真。真はCleaskyで既に出たので今回はお休み。

ギョーカイジン・首領ワイハー:天海春香

 ギョーカイジン総統。でも最終話とかじゃないからちょい役。
 基地の間取りに関しては非常に詳しく、きちんと口頭で道案内することができる。だって首領だもんね。

トゥインクルプリンセス:中谷育

 魔法少女の一人。変身前はそのまま育。友人として、桃子が名前だけ登場する。
 14話は育がひなたたちとの交流を通じて、「戦う理由」を再認識し、パワーアップする回。

ひなた:木下ひなた

 難病にかかったため、治療のため北海道からひとり上京してきた子。病院の花を自発的に手入れして、孤独さや手術の不安を紛らわせている。怪我で入院している桃子の見舞いに来た育と友だちになる。

 最初は一人称が「わたし」だったが、ギョーカイジン化される直前だけ「ぼく」と言う謎。

トゥインクルリリー:七尾百合子

 魔法少女の一人。百合子そのもの。プリキュアは回によって主役となるプリキュアが絞られるエピソードが多いが、トゥインクルリズムも同様になっている。前述の通り育回なので、百合子と亜利沙は若干控えめな扱い。戦闘時はしっかり出番が入るのもプリキュアと同じ。

トゥインクルアリサ:松田亜利沙

 魔法少女の一人。コンバット越前みたいなヒーローネーム。でも正体は内緒だ。おとなを舐めているのかな…。

 シャッターチャンスを逃したくない思いから時間停止を会得したりしているのでポテンシャルはかなり狂っている。TAの四天王役の能力(4人分の残機がある・女の子にやられると興奮しながら復活する)と、どっちがイヤ度高いかな?

ぴーちゃん:天海春香

 妖精。14話なんて、戦士たちがすっかり戦いに慣れた時系列のお陰で、特にやることがない。
 こいつがいないと変身できないって感じでもなさそうだし、ぶっちゃけいてもいなくても変わらない。まあ、14話だからしょうがないよね。

グーフー団

 ザギンによって怪人化した市民。プリキュアの敵もよくやるけど、こっちは戦闘員クラスの存在まで人間ベースだから規模は凄い。

 会話内容からすると、ギロッポンのシースー団は自前の部隊だった様子。この違いはザギンがより残虐であることをよく現していると言える。
 ただし普通に倒せば元に戻るので人質的な運用には向かないし、心の闇の深さで個体差が出るという弱点がある。ぴーちゃんによると3人で力を合わせないと浄化できないという見積もりだったが、百合子一人でとりあえず攻撃しても結構なんとかなっていた。

ギョーカイジン・ゴリン

 上京してきて孤独を感じているひなたをグーフー団化させた姿。強力な個体はギョーカイジンの名を冠するらしい。ただし幹部たちと違ってまともな人語はほとんど話せず、人の原型も留めていないようだ。こっちは本当に浄化不能らしかったが、最終的に、パワーアップした育によって元に戻った。
 名前の由来はもちろん林檎だろうが、業界と無縁の単語過ぎる…。

感想

 非常に上手くやったなと思った。1話じゃないから導入や戦士の加入プロセスを省略し、Aパートから戦闘シーンをガンガン入れることが出来ている。大まかにはコメディ調だし、ミリシタコミュで概要は分かっているからいきなり14話でも許される。
 そもそも元ネタのプリキュアが基本的には1話完結で、かつメインとなるキャラを絞る構成だから、CDドラマの単体エピソードとしてはかなりちょうどいい題材だった。

 育がメインで、百合子と亜利沙がサブというのもかなり的確。百合子と亜利沙は発言内容がとりわけ独特なアイドルなので、サブ扱いでもガッツリ目立つ。
 役者の本来のキャラを保ちつつ、独特な世界観もしっかり展開できているので、5~7の中では一番バランスがいいドラマかも知れない。これは良い。