考察感想:アイドルマスター ミリオンライブ! GREE版(グリマス) コンテンツ更新終了のお知らせ

  • アイドルマスター ミリオンライブ!
  •  ミリシタの前身でありミリオンライブの原点、GREE版ミリオンライブ(通称ミリマス、グリマス)がコンテンツの更新停止と近い将来のサービス終了を発表した。

     2017年11月中旬頃に行う「Thank You! ミリオンシアターライブ Final Party!」を最終公演とし、以降はサービス終了に向けて各コンテンツの更新終了と縮小を行っていくようだ。

     終了日自体は未定だが、2018年内には終わるだろう。維持する間はGREEのサーバーを借り続けることになる以上、あまり先延ばしにはできないはず。

なぜ終わるのか

 勿論想像の域からは出ないが、商売ゆえに理由は単純なものだろう。以下の問題や課題が、続けるメリットを上回ったためと考えられる。

  • 元々アクティブユーザー数と課金率の推移がジリ貧状態だったところに、ミリシタのリリースで決定的に下落した。
  • バンダイナムコ内製のゲームなので、コンテンツ更新を続ける場合は当然バンナム負担になる。
  • GREEを経由してリリースしているため、収益の一部はGREEに入ってしまう。

 バンナム内製でありながらGREEにマージンを取られている、利益的にもイメージ的にも痛い構造を元々持っており、ユーザー減で根本の収益も減ればいよいよ続ける意義は薄い。ミリシタに一本化したいと思うのはごく自然な話だろう。

同じ立ち位置のモバマスがまだ続いているのは

 逆に上の理由があまり当てはまらない状態にあるから。

  • アクティブユーザーは同じくジリ貧段階だがまだ大勢いる。伝聞だとグリマス約1万6千、モバマス約4万5千と、3倍くらい差があるらしい。
  • 開発運営はサイゲームスが行っているため、維持リソースを割くことに意義があるか判断するのはサイゲ。サイゲにとってはまだまだ一大コンテンツなので、デレステと並行して維持する価値が十分ある。
  • サイゲはDeNAの関連会社なので、モバゲーで提供してもマージン云々の問題が小さい。

 最終的にデレステに後を託す日は来るのは同じだとは思うが、もっと先の話だと思う。

ミリシタやミリオンライブ全体への影響

 運営上の直接的な悪影響はないと思う。むしろ最近になってミリシタの動きが活発になったのは、グリマス側のリソースを本格的に吸収しだしたからかも?特にグリマススタッフのシナリオ面のノウハウは、恐らく765関連だとトップ(PS4のプラチナスターズでもこのあたりで協力していた節がある)なので無関係とは思えない。
 CDなどの楽曲も既にミリシタ基準の展開に切り替わっているため、ごたつきに巻き込まれて供給が止まる…みたいな心配はない。

 ただ、グリマスとごっちゃにされてミリシタが終わると勘違いされるなど、ユーザーの反響面のリスクはどうしても出る。モバマスほどに栄えていなかったのがグリマスの大きな終了理由と考えられるのは事実なので、落ち目だ失敗だという意見は正直あんまり否定できないし。
 まあこれはミリシタが平常運行を続けて、不安を薄れさせてくれることを期待するほかない。

個人的な感想

 正直薄々感づいていた。そもそもミリシタが出るよりも前の時点で緩やかな末期(運営は順調だが新規流入が潰えた状態)に入っており、将来的な終了は確実だったわけで、何より最近は復刻イベントや単調なテーマのガシャばかりで、運営モチベーションの下降ぶりが嫌でもわかった。今思えば、この時既にクローズ準備やミリシタへのリソース分配がメインの動きになりつつあったのか。

 勿論、分かっていたと言っても悲しくないわけはないし、終わってしまうとなると、大量のテキストやボイスデータを内包した過去シナリオアーカイブも最終的には消えてしまうことになる。4年も続いてきただけあり本当にすごい量が蓄積されているので、これはかなり残念なこと。

 まあ永遠に続くゲームなんてないし、まして激戦のソシャゲー界隈で4年も戦い、次代の誕生を見届けてから終われるというのはこの上ない大往生だろう。前向きに受け取るように努めたい。

  • 本サービスの終了後も、アイドルたちは、仲間たちと手を取りあって元気にトップアイドルを目指す日々を送っていきます
  •  サービス終了でプレイヤーの観測・介入ができなくなっても、初代ミリオンライブの世界線は終わらないというニュアンスを感じる一文。嬉しさより寂しさが勝るような…。
     せめて最終公演ではもっと明るく見送れる気持ちにさせて欲しい。