小説感想:スーパーミラクルかくれんぼ!!

スーパーミラクルかくれんぼ!! (集英社みらい文庫)スーパーミラクルかくれんぼ!! (集英社みらい文庫)

 児童向けながら私みたいな黒田絵目当ての層からも評判が良いようで、近々新刊も出るということで読んでみた。

概要・展開
 小学6年の凛ちゃんがお淑やかになるため茶道をやろうとするが、何故か自称かくれんぼ有段者の透明くんとかくれんぼ道を極めることになってしまう話。
 タイトル通りの題材なだけに展開は結構飛んでる。ただしそのフザけた土台に甘んじることなく真面目にかくれんぼの技術を磨いて落としこんで行くので、意外と面白く読んでいける。
 ただ、終盤は透明から無理にでも入れる必要があったか疑問な超設定が発揮されたり、他にも色々急な展開が散見されたのがちょっと不満かな。全体としてはよくまとまっているんだが、この点が惜しい。

キャラクター
 主人公の凛ちゃんが激しく可愛い。普段は快活な態度と華奢な外見を見せておきながら、相手を隠れ場所から露出させるためには拷問染みた行為も辞さないような冷酷(本当にこう形容されてる)な心と、並のものなら容易く動かす腕力を内に秘めている。あと定期的に餌付けされたり貢がれたりしてる。キャラクターとして非常に魅力的だ。
 基本は透明とのやり取りが中心だが、話が進むに連れ同じくメインキャラで女友達の雨音との絡みも濃くなっていくので、後の方は挿絵のようなAチャンネル的なノリをちょこちょこ感じられて良かった。表紙買いした甲斐があるというものだ。

総評
 児童文学カテゴリなだけあって万人受けするような安定した内容なので、黒田絵目的で買っても内容見るに耐えなくて後悔みたいなことは無い。キャラクターも凛ちゃんにしかほぼ触れなかったが、男女問わずいい感じに描かれている。悪役は露骨にダメそうなオーラ出してるけど。
 10月の新刊もちょっと興味が湧いた。検討してみようと思う。あとこれを機にラノベや小説にも数年ぶりに手を出してみようかな。そっち方面にも黒田絵作品あるしね。