CD感想:THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 01~03

変な映画シリーズ。一通り聴いたので軽く感想を書いておく。

01 リリィ・ナイトと天空の騎士団 (ファンタジー)

 話の尖り具合はぶっちぎり。ロコと亜里沙の配役の珍妙さの時点で只ならぬ気配があったわけだが、本当に変。
 また3つの中だと唯一コメディ。やりたい放題な分、個々の本来のキャラが一番生き生きしているという側面もある。ただ最初がこれだったお陰で、Vol.2の空気の違いにびっくりする羽目に。

02 果てしなく仁義ない戦い 魅梨音闘争篇(任侠)

 総合的な完成度が高い。シナリオは3つの中で最もまとまりがあり、主題歌も曲の良さ、曲調の新鮮味、本編との親和性が揃っていていい。
 シナリオのまとまりの良さに関しては、ひなたが悪徳組長というえらい配役になっていたが、ギャグとして扱わず真面目にこなさせたのと、ジャンルに準じたドライな結末にしたのが効いていると思う。

 あと、別にそういう意図は無いと思うけど、ジャケットイラストの「うっかり最重要人物を全員奥に置いたら最前列が鉄砲玉の遊び場になっちゃった」感は個人的にツボ。

03 魅裏怨(学園ホラー)

 曲は一番いい。ただ本編は惜しさが目立った。ホラー感が足りない。
 まあそれもそのはずで、アイマスのドラマCDという前提で考えると制約が結構多い。

  • 視覚的に恐怖を煽れない
  • 謎を深める時間がない
  • 犠牲者を増やす時間と頭数がない
  • 未解決では終わりにくい
  • そもそも怖すぎるとNGが出る(と思う)

 これくらい出てくる。ここまであるならつまりはしょうがないってことなのだが、主題歌のほうはちゃんと期待するようなノリの内容だった分、それに負ける形になっているのは残念かな。歌の内容があまりにも振り切れているので、寧ろノリノリで主題歌詐欺してみてる節もあるけど…。

総評

 個人的にはドラマ音声より楽曲が欲しいので、乗り気でないシリーズだったのだが、どれも素直におすすめどころが出てくるような内容で満足。
 仮に一番のおすすめを選ぶとしたら任侠かなあ。買う場合は全部買うって人が多いだろうから、あまり意味は無さそうな話だが。