漫画感想:キルミーベイベー 第7巻

今巻の死亡事故:0件
 帯の文章。…事件性がある死や変死、公に発覚していない死あたりは含まれていないのかな…?

キルミー合成実験室
 おまけページ。メイン2人を色々な方法で合成するという謎企画。…ページ下部の邪教の館もドン引きそうな合成は置いておくとして、「やすニャ」と「ソーな」は可愛い。

キルの魔法使い
 描きおろし漫画。やすなが登場約1ページ目で死に、没キャラが登場1ページ目で死ぬいつも通りの内容。やすなの死は自然過ぎて最初気づかなかった。

やすなのパラメータバランス
 そう言えばアニメ化時に発売されたファンブックに、2人の能力パラメータがあったのを思い出した、ちなみにそっちのやすなは激しくイビツ。何故なら「知力」と「生命力」がそれぞれ反対方向に振り切れてるから。ついでに言うと、「自分はパワースピード知力のバランスがいい」という彼女の主張を通すには、パワーとスピードを知力に合わせて最低レベルとしないと条件が整わないことに。なんて哀れな…。

スルメアパート
 今回の収録エピソードで雑誌掲載時の反響がぶっちぎりだった話。カガクチョップの連載が進んだあたりから、段々カヅホ氏本来の作風が連載作にどんどん滲み出してきていたのだが、それが本作内で最も如実に出てきた回。オチの不穏さについては、もっとハッキリ死んでそうな回が過去に何度もあったからセーフってことで。うん。

デアゴスティーニ
 色々凄い。これを最終号まで購読するやすなもそうだが、作ったロボの仕様もとんでもない。どう組んでもそれなり以上に動くというのはかなり凄い。特にヤバいのは姿勢制御。何であんなバッタみたいな形状になっても平気で立ってるんだ…。なんか途中で脱落しても十分面白いものが出来上がりそうだし、割と良好なシリーズだったのかもしれない。

全体の話
 6巻の感想で「やけに手探り感がある」とか「長文をつらつら書くオチが多い」とか「流石に限界が出てきたか?」とか色々言ったと思うんだけど、びっくりするくらい立ち直っていた。構成がしっかりしてハズレらしいハズレの回がない。ついでにバイオレンス方面のリミッターが緩まったことでギャグの破壊力も大きく向上した。とにかくかなりベストコンディションな内容だと思う。すっかり長寿作品だけど、まだまだ戦えそうだな…。