アニメ感想:魔法科高校の劣等生 第3話「入学編III」

 この作品の光景、何かで見た気がするな…ジョジョのポコロコか、というよりは黄金バットかな。もっとド直球の何かを見たような気もするが、黄金バットは結構作品レベルで性質が近そう。細かい展開は周囲の仲間に任せ、主役にはひたすら圧勝を拾わせるという傾向がどちらにもあるからね。

 所謂スーパーヒーローものだとかなり一般的な構図であり、実は結構レトロなノリを根底に持っていると言えるのかもしれない。
 パッと見じゃ全然そう思えないのは、主人公は力を行使するときも立場は平時と特に変わらないのと、ヒロイン関連の差が大きいんだろうな。
 前者は周囲と調和したまま大きく突出することで逆に不自然な強さを感じさせる。こういうのは変身とか変なオーラとか、もっと荒唐無稽な要素を見せつけられたほうが逆に納得が行きやすいものだ。後者は単純に典型的な今どきラノベ要素。

 まあとにかく、それくらい主人公には危機がない。舐められたら打ちのめすし、襲われたら返り討ちにしてしまう。1話未満の所要時間で。となると味方の誰かを巻き込む敵が現れないと、日常の範疇を出た展開は作れそうにないな。今のところ主人公の株上げに全振りしているから妹くらいしかそういう地盤が整ってないけど、先は長いから流石になんとかなるよな。