漫画感想:がっこうぐらし! 第7巻

メロンブックス特典

がっこうぐらし! 第7巻メロンブックス特典

 るーちゃんのかけかえカバー。自分が知るきらら系特典の中だとトップクラスに過激。
 多分正体くまのぬいぐるみだからセーフ?果たしてそれはどうかな。

特記事項

聖イシドロス学園
 大学。当初の見込み通り、この極限状態でも長期生活が可能な備えがあった。
 ただし、備蓄の存在が発覚する前に紆余曲折あり、内部の生存者間で「武闘派」と「穏健派」という派閥の対立が起きている。

武闘派と穏健派
 大学内の備蓄が発見されておらず、極限状態だった頃の話。
 窮地に居続けた生存者達は、ゾンビだけでなく、感染の疑いが出たものも迷わず処分するという、ガチガチな組織体制を構築することで乗り切った。それが武闘派。穏健派はそんな彼らについてけない意思を見せた結果、本当にほっとかれた人々。
 後に穏健派の一人が電力と食糧を発見し、大学内の生存者は当面極限状態から開放されたのだが、武闘派は今更方針を変えるのもためらわれたため、結果として今も相反する姿勢による不仲が続いている。

 もちろん、前回のラストにボウガンで歓迎したのは武闘派の方。彼個人の暴走であり、武闘派全体としては不本意だったが、当然ゆき達は穏健派へ身を置くことに。

出口桐子(でぐち とうこ)
 穏健派リーダー格。メガネの子。情報科学部。
 正式な役職は「自堕落同好会」代表。ゲームとかダラダラやるサークル。電力設備が生きているおかげで活動内容の質は落ちていない。
 本当にマジで今日まで何もしてこなかったらしいが、後輩となったゆき達の過酷な経緯を聞き、このままではいけないと思い始めた。

光里晶(ひかりざと あき)
 穏健派の一人。髪を染めてる子。文系。
 元武闘派だが、「ギスギスしてきた」ことを理由に穏健派へ身を移した過去がある。武闘派の事情にやや詳しい。

喜来比嘉子(きらい ひかこ)
 穏健派の一人。通称ヒカ。黒髪の子。下半身のファッションが過激。工学部。電力復旧が可能なことを発見したのは彼女。

リセ
 穏健派の一人。図書館のヌシ。長身のピンク髪。
 世界中すべての本を読み尽くすことが夢であり、(新たな本を書く人間がいなくなったため)夢の実現が現実的になった現状の世界に幸福を見出している奇特な人物。
 しかしみーくんの説得で、また本が書かれる世界も望むように。まあどっちにしたって十分壮大な夢なのだが。

トーコゼミ
 ゆき達に先輩らしいところを見せるため、自堕落同好会が進化した姿。
 手始めにやったことは「第1回あいつらの正体を探ろう会議」。ゆき達が手に入れてきた資料のおかげで、ある程度深めに考察が及んだ。
 結論はやはり同じで、「ランダルコーポレーションに行こう」一択。遠征を計画することとなった。

シノウ
 武闘派の一人。おっとりめの女の子だが、フルフェイスにライダースーツ姿で、アイスピックを持って戦闘する描写が見られる。
 誰かの子を身籠っているような描写があり、ほぼ間違いなく高上の子。しかしそこにかなり不吉な気配が…。

高上(こうがみ)
 ボウガンマン。彼がおそらくシノウの男。下の名前は「れん」らしい。
 ラストで発症。これまでにも安全地帯で発症した人物がいたから、それと同じパターンと思われる。耐性が弱いと空気感染する?
 まあ彼が発症することそのものは全く重要ではない。だって印象をマイナススタートさせたまま挽回させなかったので、死ぬ前提感がすごい。
 しかし、これから何かが起こる、というトリガーとしては中々重い。何故なら、単なるパンデミックに発展するパターンはほぼ潰れているから。武闘派はゾンビになりかけの人物を普通に処分できるし、ゾンビ数を稼ぐためのモブも全然いないし。一番ありえるのは、シノウに飛び火すること。

理学棟の科学者
 まだ駆除が終わっておらず、閉鎖されている理学棟。その中で生存者の一人が人知れずゾンビの実験を行っていた。人物像は不明瞭にされているが、科学者の成人女性と考えるのが自然。

 実験の前提上、ゾンビを飼い殺し状態にしている。リスクを廃したい武闘派とは完全に対立する行いのため、周囲には自身の存在自体を伏せている。通りがかった部外者である、みーくんにのみコンタクトを取った。
 彼女の考察によると、もう世界には国家として機能している組織はないとのこと。国内外のあらゆる公共放送が沈黙しているため、外の世界はもうないと考えるのが自然だという。

スミコ
 穏健派の一人。巻末の自堕落同好会活動日誌内で名前が出ている。墨子、澄子、と言った具合に、自身の漢字表記を毎回変えている。文体も独特な変人。
 最後のほうで「ひょこっといなくなる人物であり、最近見ない」と記されているが、まあ死んでると思う。「単行本限定のおまけページ」って時点で、伏線としては有効じゃないしなあ…。