アニメ感想:艦隊これくしょん -艦これ- 第12話(最終話)「敵機直上、急降下!」

 まあ、分割か何かで続編があるのは想像がついていた。元々そういう予算がありそうな作品だし、11話時点で収拾付く気が全然しなかったし、何よりVITA版の発売日が夏アニメ終盤に位置する8月末に再設定されたあたりでもう確信した。…と言っても実際は12話で一応話を片付けたし、そもそもTVアニメの続編とさえ現状は言及されてないのだが。発表タイミングからして最有力ではあるけど。

 内容は、原作と打って変わってシリアスにしてみた割には緊張感が今ひとつなかった。
 取り分け大爆発していたのはやはり「吹雪と結婚(仮)してる夢見たから重用してみた」とかいう提督の言い分。既に該当回の感想で触れた記憶があるし、他所でも散々言われてるだろうが本当に大層な発想。原作のノリなら別に何の問題もなかったが、艦娘1人の轟沈が全体の士気に係るレベルで影響してて、終盤は鎮守府が爆撃で崩壊。そんな死と隣合わせの環境が強調されているアニメで言われたらまさしく寝言。
 あと空母の弓は普通に壊れるもので、壊れたら無力化するという事実も、何というか「洒落だったものに凄い冷静なセルフツッコミが入って洒落にならなくなった」ような不思議な光景に見えた。

 カレー大会のような一から十までお遊びで通る話ならともかく、戦闘に直結した部分でおかしく映ることを繰り返したのは良くなかったと思う。何しても一定以上に受け入れられる作品だとは思うけど、仮に続編もシリアスで行くのならもっと気を張った方が良いのでは。シリアスしたいならシリアスを大切にしないと。