漫画感想:ブラッドラッド 第13巻

全体の内容
 今回も浅く広く群像劇。突出している話は前回のベルの告白の行方、アキムがグリムになってきてる件の追求、いつぞや話に挙がった魔楽器、デッドリゾートの探索。
 まあ、相変わらずタスク過多で作中時間がガッチリ膠着している状態。巻末次点の残り日数はあと14日ということで、これはまだあと数巻は続くかもしれないな…。引き伸ばしとかの類ではないだけ良いのだが、やっぱりちょっと辛いなあ。

ベルの結論
 自分から告白しておいて、スタズがそれに応えたら嫌いになるという無茶な発言。その真意は、スタズ単体に惚れたのではなく、冬美のために目的へ進んでいるスタズに惚れていたと気づいたため。冬美をほっぽってベルになびいたスタズは、ベルの望んでいるスタズじゃないということで、要するに手詰まり。

 平時のスタズがどちらかと言うとダメ人間気味なことと、彼女が獲物の質も問うトレジャーハンターであることが加味された、ちょっと物珍しい落とし所だったが、敗北宣言には何ら変わりない。ただ、別にスタズがこの勢いで冬美とくっついたなんてわけでもないので、失恋とまで言うとまだちょっと語弊がある感じ?未練も見えるし。彼がこの先単独でも見どころのある男になれば、状況はまた変わるかもしれない。

ブラックリスト達
 1人戦闘狂が混じっているおかげで、協調性が危ぶまれる状況だったと記憶しているが、意外にもボーカルお兄さんのドージが力関係の頂点に立ったお陰で、仲がまとまりつつある様子。
 しかし、アキムのデータを取り続けているブラッズ達の推測だと、彼らが団結してもまず勝ち目はなく、それどころかどんどん戦闘力や兵力の差が絶望的に開きつつあるという。ここまで来て、前哨戦にしても呆気ない、なんて扱いにはなってほしくないところだが…。一番不確定要素を多く抱えているスタズ達が、当日どう介入できるかにかかっているか。

デッドリゾート
 警察勢の、実在するか判らない楽器の探索。今回で一気に答えが出た。例の漫画を元に作成された紛い物が発見されただけで、時間の都合から探索は打ち切り。まあ、実質無かったということ。偽物だけど製作者の思い入れがあるそのベースだけ持って、これからの行動を練り直すことに。

 しかし、今更他のアテがあるとも思えない。パッと思いつくならとっくに並行して進めていただろう。やはり「楽器はでっち上げの完全創作だったが、魔力を分解する振動現象自体は実在する」というパターンが待っているのだろうか?その可能性が膨らんできたし、それくらいでしか彼らが報われない気がするとも言える。

カバー裏
 前回弱音を吐いた豆次郎、ついにカバー裏引退宣言。代わりの誰かが来るということだが、果たしてどうなるか。女性陣がサービスするか、サブキャラやその巻の象徴的なキャラなんかが賑わすか。ただ、豆次郎一筋13巻を成し遂げた実績は揺るがないので、この段階から期待しすぎるのは禁物かもしれない…。